やきもち
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今日は和奈さんと家デートのはずなんですか…。


「赤池くん格好良すぎ…。」


さっきから和奈さんは僕のベットの上でずっと友達から借りたという¨恋愛ゲーム¨をやっている。


「は〜赤池くんが素敵すぎて…。」


彼氏としては彼女の口から他の男の名前はあまり聞きたくはないのですが…。


「和奈さん。僕と赤池くんどちらが好きですか?」

「う〜んとね…。」


そこ悩みますか…。

さすがにムッときたので和奈さんからゲームを取ってしまいました。


「黒子くん赤池くん(ゲーム)返してよ。」

「嫌です。」


僕はゲームの男より下なんですか…。

そのまま和奈さんをベットに押し倒して自分の方に向ける。


「どうしたの…黒子くん。」

「和奈さん。なんで僕ではなくゲームの男ばかり見るんですか…。」


少し声を低くしたせいか、和奈さんの目にうっすらと涙が浮かぶ。


「……寂しかったから…。最近黒子くん部活が忙しくて構ってもらえなくて…。でも、我が儘は言いたくなかったし…。そしたら蜜香ちゃんがゲーム貸してくれて、それが思いの外ハマっちゃって…。」


なんですかその可愛い答えは…。


「ありがとうございます。」


と和奈さんに笑いかけるとの表情も和らぐ。


「やっぱり黒子くん好き…。」


ぎゅっと僕に抱きついた。


(反則ですよ…。)




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