短編小説 | ナノ

恋するパワー



夏休み。

私はイトコのお兄ちゃん、大我にいと一緒の高校に入学し、男子バスケ部でマネージャーをしています!

そして今日は監督のジムでプールトレーニングです!


『監督!く、黒子先輩が浮いてます!』

「もうバテたのね…」

『え、それだけ!?大我にい、黒子先輩が!』

「あー生きてるから心配すんな。タオルとスポドリ、あと冷やすもん持ってこい」

『わ、わかった!』


急いでスポドリと氷、そしてタオルを取りに行きます。

そりゃもちろんマネージャーとしての義務でもあるけど、黒子先輩が好きな私にとっては特に一大事!

大我にいが黒子先輩を担いで、ベンチの上へ寝かせ、私は頭の下にタオルをセットしたり、できる限りの応急処置をします。


「軽い熱中症ね…つぐみちゃん、後頼むわね」

『はい!』


しばらく団扇で黒子先輩を扇いでいると、「すみません」という声が聞こえた。


『黒子先輩、大丈夫ですか?』

「なんとか大丈夫です」

『良かったー!とりあえずスポドリ飲んで休んでください!』

「はい…」

『じゃあ私、まだやることがあるので行きますね。何かあったら呼んでください』

「はい、ありがとうございます」


監督の元へ行こうと、スポドリが入っているカゴを持ち上げると、後ろから水着の上に着ているパーカーの裾を引っ張られました。



『黒子先輩?』

「つぐみさん…」

『なんでしょう?』

「水着、似合ってます」

『…えっ!?///』

「可愛いです」

『へっ、あ、ありがとうございます!!///と、とにかく黒子先輩は休んでくださいですっ!!』


私は逃げるように、監督の元へと逃げました。だって片想いの人からの誉め言葉は恥ずかしいんだもん!

でもやっぱり好きな人に"可愛い"って言われたお陰でしょうか、いつもより倍のスピードでスポドリを作ることが出来ました!



恋するパワー

(つぐみ?顔赤いぞ?)
(ななな何でもないよ!?///)
((黒子に何か言われたか…後で聞くか))



--( ˘ω˘) アトガキ--

秋沙様へ16000打キリリクでした!

片想いということなんですが…どうでしょう?
片想いの人に誉められたら嬉しいというお話なんですが…それが伝われば嬉しいです!

今回はリクエスト、ありがとうございました(^ω^)


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