短編小説 | ナノ

クリスマスパーティー



今日は12月25日、クリスマス!なので部室でキセキの世代とクリスマスパーティーです!


『じゃーん!ケーキ作ってきたよ』

「すごいですね」

「つぐみっち天才っスよ!」

「俺も見習わないといけないのだよ」

『こんなに褒めてもらえるとは…つぐみちゃんウレシイ』

「つぐちん早く食べたいー」

『あ、スルーですか、まぁいいや。切り分けるから待ってね〜』



「じゃあいただこうか」

『どーぞ!』

「「「いただきまーす」」」


みんなの反応が気になります。料理は得意な方なのですが…


「つぐみ…」

『な、なぁに?』


も、もしかして不味かったかな…?あ、青峰くんもしかして甘いの苦手とか!?一応甘さ控えめにしたんだけど…


「…めぇ」

『へ?』

「これ美味すぎだろ!つぐみあれか!?パティシエか!?」


よ、良かった…まずくなくて!


「青峰くん、女の子は"パティシエール"ですよ…にしても本当に美味しいです」

「つぐちんの美味しい〜」

「つぐみっちのケーキ、ヤバすぎる!何個でも食べれるっス」

「つぐみ、いいお嫁になれるな」

『本当!?』

「もちろん。僕が間違ったことなんて言ったことないだろう?」

『うん!だって赤司くんだもんね!』


ケーキを食べ終えると次はプレゼント交換です!

私はケーキを作ったので、みんながは私にプレゼントをくれるそうです!


「まずは俺からっス!つぐみっちメリークリスマス!」

『ありがとう、あけてもいい?』

「どうぞっス」


綺麗にラッピングされた包装紙を開けていくと真っ白なマフラーが入っていました。


「どうかな?」

『私、丁度マフラーが欲しかったの!それに買おうとしてた色だから嬉しい、ありがとう黄瀬くん!』

「喜んでもらえて嬉しいっス!」

「次は俺なのだよ」

『ありがとう、開けさせてもらうね』


緑間くんのプレゼントを開けるとモコモコの膝掛けでした。


『か、可愛い!』

「これから冷えるからな、使うのだよ」

『ありがとう』


お次は黒子くんのプレゼント。中身は小説でした。


「確かつぐみさんはこの著者の方の小説が好きだと聞いたので。僕も好きなんです、この著者の方はの小説」

『ありがとう!』


次は青峰くんのプレゼント。中身は私が好きなキャラクターのぬいぐるみでした。


『青峰くん…これどこで買ったの?』

「み、店で買ったんだよ!どんだけ恥ずかしかったか…」


何だかラブリーなぬいぐるみを買う青峰くんを想像したら思わず吹きかけた。


『ありがとう、青峰くん』

「…おう」

「次は俺ねー、はい」


紫原くんに"ありがとう"とお礼を言ってプレゼントを開けると、ピンク色の耳当てでした。


「俺の中でつぐちんはウサギみたいだから、ウサギっぽいの買ってみたー」

『ウサギ?そうかなぁ…』


初めてウサギみたいなんて言われました(笑)


「最後は僕だね。はい」

『ありがとう!』


赤司くんからのプレゼントを開けるとお花モチーフのペンダントでした。


『可愛いっ!』

「当たり前だ。僕が選んだものに間違いはない」


私が貰ったプレゼントを大切に紙袋に入れていると赤司くんに声をかけられた。


「実はまだプレゼントがあるんだ」

『なーに?』

「待ってください、僕もまだあります」


黒子くんがそう言うと、後を追って残りのメンバーも「俺も」と言って何かを取り出しました。

取り出したのはどうやら紙のようで。みんな一斉にテーブルの上に紙を広げました。


『あの〜…これは一体?』

「「「婚姻届(です/っス/なのだよ/だ/だよ〜/だが)」」」


何故未成年の彼らがこんなものを持っているんでしょうか。

しかも「夫」の欄にはすでにそれぞれの名前が書かれています。


『あの…私たちまだ結婚年齢にも達していない上になぜ婚姻届なんてあるんでしょうか』

「そこは気にしないでほしいっス!」

「ともかく、僕と結婚しようか。一生をかけてつぐみを愛そう」

「いいえ、つぐみさん。僕とお付き合いを前提に結婚してください。」

「いーや俺と結婚してくださいっス。幸せにするっス。」

「つぐみは俺と結婚する運命なのだよ。」

「つぐみと結婚すんのは俺だろ。そしてそのデカイ乳を揉ませろ」

「俺がつぐみちんと結婚するのー」


な・ん・だ・こ・れ

なぜに中学生で婚約しなくちゃいけないのでしょう。だいたい付き合ってもいないですよね。

とりあえずみんなの頭を思い切り叩いてやろうと思います。


Merry Christmas!


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