短編小説 | ナノ

壊したくない関係



明日は卒業式。

この3年間あっという間だったな…なんて思いながら青峰くんにメールを送った。


『「明日は卒業式だね」』

「「そーだな、色々なことが沢山あったな」」

『「なんだか私、青峰くんに沢山弄られた気がするんだけどー(笑)」』

「「つぐみは弄りがいあるからな(笑)」」

『「ひどいー!」』


こんなしょうもないメールをやり取りを始めたのは高3になってから。

正直青峰くんはどちらかと言うと、クラスの中心にいるような男子。

小さい頃から男子に虐められてきた私にとっては、少し苦手なタイプだと思った。

でも話してみると、優しいし相談にも乗ってくれる、とても紳士的な人でお兄さんみたいな人だった。

だからかな、この人とはずっと仲良くしたいと思った。でも何だか最近おかしいの。

青峰くんからどんなメールでも顔がにやけちゃう。誕生日プレゼントを貰ったときだって、誰のものより嬉しかった。学校で弄られたりしていても、何だかとっても時間が過ぎるのが早すぎて…まだ話していたかったり。

もしかすると…まさかね。

そんなことを思っていると、青峰くんから返信が来た。


「「最後までしっかり弄ってやるから覚悟しとけ」」

『「嬉しくないよー。でも本当にお世話になったよ、ありがとう。」』

「「なんか素直すぎるつぐみ、不気味だわ」」

『「失礼な!私だって素直になりますー」』

「「まぁ、ありがとよ。何だかんだ言ってつぐみと一緒に居ると楽しかったぜ。」」


そこで確信に変わる。私は青峰くんが好きなんだって。

うすうすは分かってた。でも今の関係が壊れると思うと、肯定は出来なかった。

今さら気づくなんて…私は馬鹿だね。


『「明日の卒業式、泣いたら慰めてね」』

「「仕方がねーから最後だけ優しくしてやらぁ」」

『「ありがとう。明日、一緒に写真撮ろうね」』

「「おう」」



『「おやすみ、また明日」』そう打って携帯を閉じた。

やっぱりこの関係を壊したくない。だからこの想いは胸に終っておこう。


『はぁー…卒業後、カラオケに青峰くん誘ってみよ』


独りの部屋でそう呟いた。



壊したくない関係

(今の距離感が心地いいの、それが私の幸せ。)


--( ˘ω˘) アトガキ--

卒業シーズンなので卒業ネタ!実際あたしが明日に卒業式なのでね。

にしても…なんだか意味がわからん文章になってしまったね(´・ω・`)

今の関係を壊したくないから「好き」と言えない。でも下手したら、卒業してから会わないかもしれないから気持ちを伝えるべきなのか…どうしよう

みたいなこちを書きたかったのです!あれ、意味がまたわからなくなったw

でもこの話では気持ちを伝えないことにしました(^ω^)


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