短編小説 | ナノ

どこだっていいの



今日は12月25日でクリスマスなのですが…


『げほっ…やっぱりイルミネーションいきたいっ!』

「アホか。熱出してんのに何言ってんだよ…」


はい、熱を出してしまいました。大輝くんとイルミネーションを見にデート予定だったのに…。

よりによってクリスマスに熱を出すなんて…神様恨みます!


『大輝くん…折角のデート行けなくてごめんね』

「デートなんていつでも行けるから大丈夫だっつの。第一俺が家に居てやってんだ、立派なお家デートってやつだろ?」

『そうだけどぉ…、ずっ、鼻水が…』

「ったく…ほらティッシュ」

『あいがと…』

「大体つぐみが元気にならねぇ方が嫌だっての」


普段あまり甘い台詞を言ってくれない大輝くんですが、何やら今日くらいは言ってくれそうな予感です。


『大輝くん、大輝くん』

「何だよ」

『手、握ってください』

「はいはい」

『大輝くん、大輝くん』

「次は何だよ」

『大好き』

「…っ///お、俺も…って何ガラでもねぇこと言ってんだ俺は!」

『…えへへ』

「ったく…」


と言いながら大輝くんはベッドで寝ている私に向かって奥に詰めるように言いました。奥に詰めると大輝くんが私の横に寝てくれます。


『大輝くん、移っちゃう。私がマスクしてるとはいえ…』

「俺はつぐみとは体の強さが違うから簡単に移るかよ」

『でも…』

「別にお前の風邪なら移ってもいいし。看病してくれんだろ?」

『そりゃそうだけど…』

「とにかく今は寝ろ。まだ明日もイルミネーションやってんだろ?」

『じゃあ腕枕…』

「ったく仕方がねえな…」

『んふふ』

「なーに笑ってんだよ、変なやつ。」

『たまには風邪もいいものですな、クシュン』

「あーはいはい。…おやすみ」


そう言いながら大輝くんはマスクしている上からキスをしてくれました。本日クリスマス、風邪でもお家デートは最高でした。



どこだっていいの

(アナタと一緒なら風邪だろうが何だろうが、それは立派なデートなのです!)



--( ˘ω˘) アトガキ--

クリスマス企画、結徠様のリクエストでした。ご本人様のみ持ち帰り可能です。


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