一緒にいよう
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『征十郎、今日どーするの?』

「じゃあ頂くことにするよ」

『はーい、じゃあ…カレーがちょっと残ってるからドリアでも作るか…』


征十郎は実家も一人暮らしの部屋もお隣に住んでいる2つ下の幼馴染み。

私が京都の洛山高校に進学し、同じように征十郎も洛山高校へ進学した。

まぁ幼馴染みと言っても、お互い親が共働きと言うこともあって、よく食事を一緒に食べたりしていた。

今日もいつも通りに、私と征十郎の二人分を作ります。


「今日はドリアか」


と後ろから声から征十郎の声がした。


『うん、カレーが残ってたからね!有効活用しないとねっ♪』

「和奈は昔から料理が上手いね。いい嫁になれるんだろうな」

『そんな誉めても何も出ないよー?』

「本当のことを言ったまでだ。僕が嘘をついたことがあったか?」

『ん〜…ないかも?』

「だろう?」


なんて話をしながら、手際よく料理していると、後ろから何かが私を包んだ。

まぁ誰なんてわかってるけどね。


『どしたの征十郎?』


料理する手を止めて後ろを向けば、いつもとは違う目をした征十郎が居た。

征十郎が抱きついてくるのは小さい頃から普通だったけど、こんな目をした征十郎を見るのは初めてだった。


「ずるいよ」

『な、なにが?』

「ずっと一緒なのに僕の気持ちに気づいてくれないなんて」

『僕の気持ち?』

「幼稚園の頃から和奈は僕のことを弟扱いして、男として見てくれないじゃないか」

『……』

「もう我慢はうんざりだ。僕は和奈が好きだ」


そう言うと、征十郎は私の後頭部を押さえてキスをした。

キスが終われば征十郎は「ごめん」と謝り、部屋を出ていこうと私に背を向けた。


『やっと言ってくれたね。私待ちくたびれちゃったよ?』

「へっ?」


征十郎の元へ足を進め、そのまま振り返った征十郎に抱きついた。


『私も征十郎が大好きだよ』

「ほ、本当か…?」

『うん、本当。じゃないとこうやってご飯つくってあげないし!第一、年上から告白なんてカッコ悪くて言えないもん。』


幼稚園からずっと一緒だから、10年は待ってるね。

なんて考えながら、征十郎の頬にキスを落とした。


「まさか和奈に踊らされているなんてな、考えもしなかったよ」

『伊達に2年早く生まれてませんよー』

「ふっ、今後はこの数十年分の責任を取ってもらうからな」

『どんな責任?』

「そうだな…これからの人生も…」



一緒にいよう

(それってプロポーズ?)
(当たり前だ)
(ちょっと…早くない?)
(早いに越したことはない)



--( ˘ω˘) アトガキ--

あかり様への捧げ物です!

なんだか赤司様の一歩上手の女の子になっちゃいました(´^ω^`)よければお持ち帰りくださーい!



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