彼の気持ち
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今日は明日の定期テストに向けて、彼氏の真太郎くんと幼馴染みの和成の3人で、仲良く勉強の約束をしています!


「和奈、真ちゃん連れてきたぞー!」

『いらっしゃい!』


和成は昔から家に入るときは、私の名前を呼ぶだけでインターホンは鳴らさないの。


『真太郎くんもいらっしゃい』

「おじゃまします」

『飲み物いれてくるね』

「じゃあ先に部屋行っとくぜ?」

『うん』


私はジュースや摘まめるものをもって自室へ行った。


「和奈の部屋、また変わった?」

『ちょっとだけ模様替えしたんだー』

「そんなことより勉強するのだよ。テストは明日なんだ」

『「はーい」』


なんだか真太郎くん、いつもよりピリピリしている気がするんだけど…気のせいかなぁ…?



―――喋りながらではあるけれども、結構な時間勉強した。

でもその間も真太郎くんは不機嫌。私…何かしちゃったのかな…


「…あ、俺トイレ行ってくるわ」

『あ、うん!』


和成が席を外して、真太郎くんと2人きり。勇気を出して、原因を聞いてみることにした。


『真太郎くん…私、なんかしちゃったかな?ごめんね?』

「別に和奈が謝る必要ないのだよ。悪いことをしているわけではないんだからな」

『だって家に来てからあまり喋ってないから…。私が原因?』

「…何も分かってないんだな」

『へっ?』


真太郎くんに肩を押されて、その場に押し倒された。


『し、真太郎…くん?』

「なぜ高尾がお前の部屋事情を知っているのだよ」

『幼馴染みだから…ちょこちょこ遊びに来る…』

「幼馴染みと言えどもアイツも男なのだよ!俺はいつか高尾に和奈を盗られそうで怖いのだよ…」

『真太郎くん…』


そっか。真太郎くんはそんなことを思っていたんだ…

なのに私は彼の気持ちを考えていなかった。


『ごめんね、真太郎くん。』


彼の頬に手を伸ばした。少しでも気持ちが伝わるように…と。


『和成は大切な幼馴染みだけど、真太郎くんは違うの』

「違う?」

『うん。こうやって触れていたいのも、抱き締められたいのも、キスしたいのも…真太郎くんだけ…つまり、真太郎くんが私を想ってくれていると同じくらい、私は真太郎くんが大好き。不安にさせてごめんね?』


すると、真太郎くんは私の体を起こして抱き締めてくれた。


『怒ってる?』

「…ああ怒ってる。だからお詫びにキスさせるのだよ」

『…もちろん』


唇を重ねた後、お互い不器用だね、なんて言いながら真太郎くんの腕の中におさまった。


「いやぁ〜スッキリした!って…2人とも何してんだよ!?」

『ん〜…イチャイチャ?』

「だな」

「俺…邪魔者じゃね!?」

『さーどうでしょー?ねっ、真太郎くん♪』

「空気を読めないほど、高尾は馬鹿だったか?」

「2人ともヒドッ!普段なら帰ってやるけど、今日はまだ勉強教えてもらわねーとなんねーし帰れないからな!」

『じゃあ後少し、頑張ろっか!』

「ああ」


互いに言いたいことを言い合うのも、いいことなんだと思いながら勉強に取りかかった。



彼の気持ち

(やっと課題終わったー!真太郎くん疲れたよー)
(よく頑張ったのだよ)
(へっ、今の…)
(褒美のキスなのだよっ///)
(あ、ありがと///)

(ちょっとー幼馴染みいる前でキスとかしないでー)



--( ˘ω˘) アトガキ--

くるみ様へ捧げます!

ちょっと甘なのかはわかんなくなっちゃいました(´・ω・`)こんなものでよければお持ち帰りくださいませー!



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