『もしもし?』 「かずちーん」 『むっくん!』 夜、携帯が鳴って出てみると大好きなむっくんだった。 むっくんは秋田県の学校、あたしは東京の学校に通っていて言えば遠距離恋愛をしている。 『むっくんから電話なんて珍しいね?』 「なんかね、かずちんの声が聞きたくなったー」 『私もむっくんの声聞きたかったよ』 「一緒だね?」 『そうだね』 こんな澄ました会話をしているけど、今日は付き合って2年目の記念日。 最近むっくんの部活が大変だから記念日なんて言ってられないよね、と思って我慢した。 「かずちん、今日なんかあった?元気ないみたい…」 『そ、そんなことないよ?ちょっと体調が悪いだけ!』 「ほんとー?」 『うん、嘘ついてないよ!』 なんていうのは嘘。本当は記念日だから会いたいって言いたい。でも困らせるだけなんだから…と言い聞かせた。 「そういえば東京って雪降ってる?」 『えーわかんない…』 「窓から確認してみてよー」 『仕方がないなー』 カーテンを開けて外を見ると、会いたいと思っていたむっくんが立っていた。 急いで階段をかけ下りて外へ出た。 『むっくん!』 「かずちーん」 走ってきた私をギュッと受け止めてくれた。 『なんで!?秋田に居たんじゃないの?』 「かずちんに会いたくなって来ちゃったー」 『来ちゃったのはいいけど…とりあえず家入ろう?体が冷えちゃう』 とりあえず家の中に入って落ち着いてはなそう。 『むっくん、来てくれたのは嬉しいけど明日も部活でしょ?』 「明日は特別にお休みくれたの、かずちんと付き合って2年の記念日だからいいよーって」 『覚えてたの?』 「当たり前!俺かずちん大好きだもん。なかなかかずちんが記念日のこと話さないから心配になって来ちゃったんだー」 『私も忘れてたわけじゃないんだよ?むっくん部活忙しかったら…』 「かずちんは優しいね。そういうとこも好き」 『私もむっくん大好き』 今日は記念日。だから明日までたくさんイチャイチャしようね! 電話越しよりも (かずちん、今から運動しようか) (運動?…ってむっくん!?なんで服脱いでるの!?) (ヤるから) (ちょ、ま、親居るから!!///) (静かにすれば大丈夫!) (大丈夫じゃないっ!!///) --( ˘ω˘) アトガキ-- 橘さまリクエストー!いかがでしょうか?むっくん、サプライズなんてやらないと思いますが← よければお持ち帰りください(^o^) |