たまには素直なアナタが好き
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今日は秀徳高校バスケ部の合宿でホテルに来ているのですが…問題が発生しています。


「なぜ俺と和奈が同じ部屋なのだよ!!」

「別にいいじゃん、和奈ちゃんと付き合ってるわけだし」

「高尾まで…!」


どうやら予約する部屋数を間違えたらしくて、部屋割りも変わってしまい真太郎くんと同じ部屋になってしまいました…


「いくら和奈と付き合っていると言っても不謹慎すぎます、大坪さん!」

「んなこといっても仕方がないだろ…」

「真ちゃん、諦めるのだよ♪」

「高尾…お前楽しんでいるだろう!」

「さぁな〜」

「大体和奈に聞くのが普通なのだよ!」

「それもそうだな…福山はどうなんだ?」

『別に大丈夫ですけど…』

「じゃあ緑間と同じ部屋な」

「真ちゃん、ここでは和奈ちゃん襲うなよ!」


そう言いながら大坪さんと高尾くんは部屋に戻っていきました。


『真太郎くん…嫌だった?』

「べ、別に嫌ではないのだよ」

『良かった!とりあえず部屋にはいろ?』

「ああ…」


部屋に入るとなぜかベッドが1つしかありません。


『ベッド1つしかないや…』

「和奈はそこで寝るのだよ。俺はソファで寝る」

『ダメだよ!真太郎くん疲れてるんだから…』


しかも明日も練習があるのに、選手である真太郎くんがしっかり休まないと…


『私がソファで寝るから、真太郎くんは明日のためにベッドで寝て?』

「和奈は女なんだ、そんなとこに寝かせては風邪を引いてしまうのだよ」


両者一歩も引かず状態ですね…


「じゃあ一緒に寝れば〜?付き合ってるんだし」


声のする方に振り向くと、なぜかソファに座っている高尾くんが居ました。


「いつから居るのだよ!」

「ついさっき〜。もう2人で寝なよ!真ちゃんが嫌なら俺が和奈ちゃんと寝てもいいぜ?」

『ええ!?』


そう言われながら私は高尾くんの方へと肩を引き寄せられました。


「和奈を離すのだよ!」

「じゃあ一緒に寝るよな?」

「あ、ああ!だから手を離せ!」

「じゃあ後はごゆっくり〜」


嵐が過ぎ去ったかのように、高尾くんも去っていきました。


「じゃあ…寝るか」

『う、うん…』


なんだか気まずいですが、2人でベッドに寝転びました。


「和奈」

『なあに?』

「最近練習ばかりで何処にも連れていってやれなくてすまない」

『全然いいよ。バスケしてる真太郎くん見るの大好きだもん、だからマネージャーになったんだから』

「そうか…。まぁなんなら今甘えてきてもいいのだよ…」


普段真太郎くんが言わない言葉を言われたので顔が真っ赤だと思いますが、きっとそれ以上に真太郎くんはもっと顔が真っ赤なんだと思います。


『じゃあ…腕枕…』

「ああ」


真太郎くんの腕は気持ちいいや…なんて幸せに浸りながら眠りに落ちていくのでした。



たまには素直なアナタが好き



--( ˘ω˘) アトガキ--

留華様リクエストでした!ご希望通りにいってなかったらすみません…留華様のみお持ち帰り可です。



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