体育祭が無事に終わり、その足で焼き肉へと行くことになりました!
「今日は楽しかったわね!」
『なんだか私は恥ずかしかったけどねー』
「でも俺はネコミミのかなっちが見れたから良かったっス!」
「黄瀬くんキモいです」
「そういう黒子っちだって写メ撮ってたじゃないっスか!」
「当たり前ですよ、可愛い家の宝なんですから」
「うぅ…」
なんだか弄られてる涼くんが可哀想になってきたので、焼いていたお肉をお皿に入れてあげました。
『はい、お肉食べて元気出して?』
「かなっちぃ…大好k『ご飯中は抱きつかないの』…はい。」
「黄瀬ちん怒られてんのー」
『そう言うあっくんもご飯中はお菓子食べないの』
「はーい…」
『大くんもご飯中にはマイちゃんの写真集見ないの』
「へいへい」
「かな、母親みたいだ」
『母親みたい…?』
母親なんて分からない私にはよく分からないけども、征くんがそう言うんだもん。
征くんは一応義親がいるから"母親"っていうのを知っているんだもんね。
「赤司、俺たちに母親だと言われても分からないのだよ」
「それもそうだったな…すまない」
なんだかみんなこの話題になるとシンミリしちゃいます。
『ほ、ほら!せっかくの外食だよ?楽しく食べよ!』
「そうっス!俺カルビ追加するけど他に何かいるっスか?」
「私トウモロコシ!」
「俺はご飯大盛り」
「俺はアイスー」
『私はウインナー!』
「了解っス!」
―――帰り道。
先々歩くみんなの後を征くんと2人ならんで歩きます。
「母親のことを考えているのか?」
『うん…』
私は両親を交通事故で無くし、身寄りがなかったため3才の頃に施設に入った。
3才だったからほんの少しだけど母親を覚えている。
『なーんで交通事故になんてあって死んじゃったのかなって…』
「それは変えられない運命だったんじゃないか?」
『そんな運命、なんで私なんだろうね』
「…だけどその運命が無ければ僕たちはこうして出会ってないとも考えられるんじゃないか?」
『…確かに』
小さい頃は、なんで私だけこんな思いしなきゃいけないんだって思っていた。
だけど施設に入ってなかったら誰にだって会えなかったよね。
影が薄いけど優しいテツくん 人懐っこい涼くん 根はとても優しい真くん 家族思いの大くん お姉ちゃんみたいなさっちゃん やるときはやるあっくん みんなをまとめてくれる征くん
こんなに大切な人たちに会えないなんて考えられないもん!
「元気が出たようだね」
『うん!』
「ただ僕はかなにあんな顔をしてほしくって言った訳じゃないんだ」
『じゃあどうして?』
「いい母親になるって言いたかったんだ」
『そっか…でも結婚出来るとも限らないよ?』
「その時は僕が貰ってあげるから心配しなくていい」
『わぁ嬉しい』
「…棒読みだけど?」
『ふふっ。あっ、みんな呼んでるよ?』
私は征くんの手を引いて、みんなのいる方へと走り出しました。
--( ˘ω˘) アトガキ--
シリアス→甘になってしまいました(´^ω^`)
ただ赤司様に「僕が貰ってあげるから」と言っていただきたかっただけです←
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