お腹も満たされたところで、いざ午後の競技頑張ります!
まずは征くんの騎馬戦です。
『征くん頑張ってー!』
征くんは私の声に気づくと、私の方を向いて微笑んでくれました。
競技が始まると、征くんはあっという間にほとんどの騎馬のハチマキを取ってしまいました。
『あっくん、涼くん!征くん凄いねっ!』
「赤ちん、結構真剣だねー」
「それ俺も思ったっス」
もうハチマキを凄い勢いで取っていく姿がイキイキしていました…あらためて赤司様と言うことを実感です…
征くんの騎馬戦が終わって、次は私の借り物競争です!
「かな〜頑張ってー!」
「かなっちなら勝てるっす!」
声のする方を見ると、さっちゃんと涼くんとテツくんが「かな頑張れ」と書いた横断幕を持っていました。
嬉しいですが、少し恥ずかしいということは胸に秘めておきます。
「位置についてよーい…」
"パンっ"という音で一斉に紙をめがけて走ります!
中身を見てみると何やら字数が多いです。普通、借り物競争は単語のはずなんですがね…
『えっと…"猫耳つけて色黒男子におんぶしてもらってゴール"…え?』
もはや借り物じゃありません、ただの命令です!
他の方の紙をチラッと見てみると 「金ちゃん走りで銀縁メガネの男子を見つけて手を繋いでゴール」
「スキップをしながらダジャレを言っている男子を見つけてゴールと同時に2人でダジャレを言う」
な、なんて恐ろしい借り物競争(らしきもの)なんでしょう!とりあえず色黒男子は心当たりがありますが…猫耳なんて誰か持っているんでしょうか?
まずはあの横断幕を目掛けて走った方がよさそうです。
「かなさん、どうしたんですか?」
『ね、猫耳って…持ってる?』
「かな…お題見せてちょうだい!」
みんなにお題を見せると、緊急会議が始まりました。
「色黒っていうのは青峰くんで間違いないわね」
「確かにその通りだ。」 「そうですね」
「おい、赤司とテツとさつき!誰が色黒つった!?」
「だが猫耳は今簡単には手に入らないのではないか?」
「赤ちん、ごもっともー」
「俺のことは無視かよ…」
「ちょっと俺仕事関連で聞いてみるっス!」
「どこかに落ちているわけないですしね…」
やっぱり猫耳は見つかりそうにないですね…諦めます。
「持っている、猫耳なら」
声のした方を向くと、片手に猫耳をもっている真くんが居ました。
「真太郎…なぜ持っている?理由次第では家に入れてやらないぞ」
「今日のラッキーアイテムなのだよ」
「ラッキーアイテム…スゴすぎっス!」
「かな良かったわね!はい、これつけて青峰くんの背中に乗ってゴールよ!」
どうやら神様が私を助けて、真くんのラッキーアイテムを猫耳にしてくれたようです!
私は猫耳を装着して、すでにスタンバイしていた大くんの背中に乗ります。
『じゃあ少し借りてくね!』
「1位になって早く帰ってくるのだよ」
『もちろん!』
そういい残して、私(が乗っている大くん)はゴールを目指して走り出します。
「かな、とばすから振り落とされんなよ」
『うんっ!』
大くんの首にしっかりと抱きつけば、とても早い速度でゴールです!
『やったー!生まれてはじめて1位とったよ!』
「ほとんど俺のお陰だけどな…」
『大くんありがとー!』
無事に1位だった私はルンルンで客席へと戻りました。
最後は大くんのクラス対抗リレーです。
『大くんがんばれー!』
「負けたら堀北マイちゃんの写真集燃やすからねー!」
応援席で私とさっちゃんは大きな声で応援します。
大くんは口パクで「うるせー」なんて言っています。なんて言っている間に大くんの順番になりました。
バトンを受け取ったらすぐさま人を抜いていき、あっという間に1位でゴールです!
「やっぱり青峰っちは速いっスね」
「あれでおっぱい星人じゃなかったらカッコいいのにねー」
『でもそれも含めての大くんだからね!』
こうして無事に体育祭を終えることができました。
--( ˘ω˘) アトガキ--
やっと体育祭終わったよ!季節遅れてごめんなさいー(´・ω・`)
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