体育祭(2)




次の競技は200m走で涼くんが出場します。涼くんがスタート位置に着くと周りは黄色い悲鳴の嵐!み、耳が痛いです…

しばらくしてからピストルが鳴って涼くんが走り出すと、周りでは女の子達が沢山泣いていました。


『ねえあっくん…泣くほどのものなのかなぁ?』

「黄瀬ちん人気だもんねー」


200m走が終わって小走りで涼くんが帰ってきました。


「かなっちー!どうだった、俺かっこ良かったスか!?」

『うん、とーってもかっこよかったよ』

「かなっちー!」


すると次は涼くんがあっくんの肩にいる私を抱き上げて肩に乗せます。


『涼くんまで…』


なぜ私を肩に乗せたがるのかはよくわかりませんが、視界が開けるのでよしとします!



どんどん進んで、午前中最後の種目の玉入れになりました。

玉入れにはテツくんと真くんが出場します。


『テツくーん、真くーん!頑張ってねー!』


私は大きな声をあげて2人を応援します!

私の声に気付いたテツくんは手を振ってくれましたが、真くんは何もしてくれません…気づかなかったのでしょうか?


『真くん、気付いてないのかなぁ…』

「いーや、気づいてるぞ」


なぜでしょう、別チームの大くんが私の横に座っています…。


『大くん…いいの敵チームに来ちゃって』

「さぁー?」


大くんは「よいしょ」と言いながら私の膝に寝転びます。まぁ下にはブルーシートがひいてあるので汚れることはないですが…


『大くん、寝に来たの?』

「まーな、いい枕ないからかなの太もも借りにきた」


相変わらず自由です、大くんは。

そんなやりとりをしていると、玉入れが始まりました!立って応援出来ませんが、頑張って声を出します。

すると終わりの合図のピストルが鳴ると、なぜか真くんが私たちの前に玉入れのお手玉を持ってやってきました。


『し、真くん?まだ玉数えてるよ?』

「わかっているのだよ。だがやることがあるのだよ」


そう言うと真くんは、私の膝でスヤスヤ寝ている大くんの顔面に向かって思い切りお手玉を投げつけました。


「っ痛てーな!」

「かなにセクハラしている方が悪いのだよ!」

『ま、まぁまぁ…』

「ふんっ、後で覚えておくのだよ!」

「はいはい」


すると大くんは立ち上がって、どこかへ行ってしまいました。


『ほら、真くんも戻って?』

「わかっているのだよ」


玉入れに戻る前に真くんは頭を撫でてくれました。


「じゃあ戻るのだよ」

『うん!』


真くんのお陰で立ち上がれるようになりました。


さて午前の競技は終了!次はお昼ご飯です!



--( ˘ω˘) アトガキ--

はい、企画ミスですよwまだまだ続きますよ、体育祭!(え)



prev next

 

「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -