体育祭(1)




ついにやってきました、体育祭!日頃の行いが良かったからでしょうか…雲がひとつもない綺麗な空です!

今は入場行進が終わって100mリレーが始まろうとしています。100mリレーはさっちゃんが出場しますが相手チームなので大きな声で応援できません…


『さっちゃん…』

「あれかにゃちん、桃ちん応援しないの?」

「紫原っち…桃井っちは敵っスよ?」

「そんなことくらいわかってるよー…いくら黄瀬ちんでも捻り潰すよ」

『あっくん、ダメだよ!?』

「うそ、冗談だよー」


すると「応援すればいいじゃないか」と後ろから声がしました。


『征くん…さすがに敵チームを応援できないよ…』

「大丈夫だ、僕がフォローしてあげるから」

『うーん…』


征くんが言ってるんだし…大丈夫だよね?じゃあ思い切り応援することにします!


『さ、さっちゃん!頑張ってね』


さっちゃんは私の声に気付いて大きく手を振ってくれました!

手を振り終えて周りを見るとなんだか先輩達の顔色がよくありません…どうしたんでしょうか?


「かな、今からどれだけ他チームの応援していいと先輩が言っていたよ」

『本当!?先輩達、ありがとうございます!』


先輩達は真っ青な顔をしながら「あぁ」と返事してくれました。

やっぱり征くんは便りになります!



次の競技はパン食い競争ならぬまいう棒食い競争です。

これには同じチームのあっくんが出場するので精一杯応援します!


『あっくん、頑張って!』

「うん、俺かにゃちんのために頑張るよー」


大きな身長のあっくんは、ずば抜けていて見失わないです!そして、まいう棒食い競争は見事私たちのチームが勝利!


「かにゃちーん」

『あっくんお疲れ様!かっこよかったよ』


あっくんは退場門から出てきてチームの待機場所に戻って、私を抱き上げます。


「わーい、かにゃちんに誉められた」

『あっくん…降ろしてほしいなぁ』

「えーやだ!」


するとあっくんは私を肩の上に座らせました。


『あっくん重くないの?』

「かにゃちんが重いわけないよー全然ヨユー」

『それならいいんだけど…』


まだまだ体育祭は始まったばかり!しっかり楽しみたいと思います。…運動は苦手だけどね。



--( ˘ω˘) アトガキ--

まずは桃井ちゃんとむっくんの競技から。まだ続きますよ(^ω^)


prev next

 

「#オメガバース」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -