僕らの夏が。 | ナノ



エピローグ
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「おばちゃーん、オレ、ラーメン大盛り!」
「えっと、ラーメンに餃子もつけて。」
「オレもそれでー。」
「オレもー。」
「あのお、わたし、半チャーハンくださいー。」

今日もガヤガヤと練習後の腹ごしらえに、馴染みの中華屋に入ると、一番広い席に陣取ったこの7人。松揚高校野球部の面々。

コップを並べてみんなの分の水を注いでいると、我がチームのムードメーカー佐々原くんが、手をグーにしてインタビュアーのマネをしながら上目遣いで尋ねてきた。

「で、敷島監督。今回はどうでしょうかね?」
「ん?今回?」
「そう。うちの学年が主力のこのチーム。」

わいわいとそれぞれのおしゃべりに夢中だったみんなが、シンとしてわたしの言葉を待っている。

「このチーム?」
「そ!このチーム!!」
「えっとね、今回のチームの、、、」
「チームの?」



「今回のチームの夏は、今年よりずっと長くなります!!」
「「「「「「うぃーっす!!!」」」」」」

そうだ。
僕らの夏は、まだまだこれからだ。


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