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こんなところにこんなものがあったのかと驚かさるような場所にそれはあった。落ち着いた風貌でどっしりと構える、高級旅館、といったいでたち。外連味のない、しかし、他のものを寄せ付けないような威容さが俺をまごつかせる。
だけど少年はそんなことはお構いなしに、私の手をとって入っていってしまう。
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