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もう限界だった。俺は少しずつ引いた腰を前に戻していく。先っぽが飲み込まれていくたびに、そこからとろけるような快感がわき起こる。

「んっ あぁッ! みの、るっ、やだっ、俺、も、イキたく…な、」
「っ真、ごめ――!」
「あ゛、ぁぁぁああああああ!!!」
「うっ―― あ、あ゛っ、熱、い、」

いつの間にか自由になっていた両手で真の腰を引き寄せ、いっきに奥に押し入っていく。熱くてじゅくじゅくの壁にチンコがとろとろに溶かされていく快感に、真を気遣う余裕なんかすぐに吹っ飛んでしまった。

「ああ゛っんっ あっひああ゛! だめえ! みのるっやっぁ、――みのるっっ!」
「ごめ、兄貴っすぐ終わらせる、から、ぁっ」

部屋にいる男全員がマスクの向こうの目が食い入るように俺たちの痴態をみつめ、股間を堅くしてふーふーと鼻息をあらげていた。

男たちのオカズにされていることもすでに気にならず、俺は猿みたいに腰を振る。

真を両側から抱える男たちが、俺が一番動きやすい高さで身体をがっちりと固定しているから、真は快感を逃すこともできずに泣き叫んでいる。

「ああ゛! っああ゛! あ゛、イク、イクッあああ!」
「う゛、ふ、ぁ――も」

真に絶頂が近づいて身体を痙攣させ始めたところで、俺はようやく重要なことに気づく。俺の根元にはまだリングがはめられたままだった。

腰の動きを止められないまま、話が違う、と縋るように男たちを見る。

「おっと、忘れていたよ」

そういって、男がリングに手を伸ばすとそれは真中から2つに割れて床に落ちた。その途端、俺の腰の奥の方から、熱湯のような濁流が押し寄せて、一気に中心に流れ込んでいく。

真の中で溶けてしまったと思ったそれが、一回り大きな質量をとりもどして壁を擦り上げていく。

ヒダの一つ、細胞の一つ、それすら擦れるのを感じる。

「あ、…っやば、で、る、でる、出ちゃッああっああ゛あ゛!」

今日初めての射精の予感に、期待と、それ以上にすでに許容量を越えそうな快感への恐怖で身体が塗りつぶされていく。だけど止めたくても止められない腰が、ますますスピードを上げて真を突き上げる。

「みのる、だめっえ゛! あ゛っや、ぁぁあああ゛!」
「ま、こと、っあ゛イ、ク―――ッ! ―――っんう゛! ――――っあ゛! ん゛っ!」
俺たちは無意識に名前を呼び合いながら、全く同じタイミングで吐精した。

さんざんため込んだ射精の量とその快感はすさまじく、1つ律動するたびに、俺は声にならないうめき声をあげてしまう。

射精が終わらないうちに真の中から濃厚な精液がとぷ、と溢れ出ていた。


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