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「も、殺せ……ころせ、よ――!」

すでに自暴自棄になって少年のように言葉を吐き捨てる。その声は恐怖と不快感と痛みで震えていた。

「私が殺すのは、」

今度はユーインが騎士の耳元に顔を寄せ、今にも口付けをしそうな距離で囁く。

「騎士としてのお前のプライドだ。これ以上肉体的苦痛は与えん。これからお前を女のように犯して、よがらせてやる」

その言葉の意味を理解する前に、騎士は自らの身体の異変を感じ取っていた。

「はっ……ぁ、く」
「効いてきたか? 体の奥が熱いだろう? 私も気持ちいいぞ、騎士殿」

ユーインがひそかに使用していた潤滑油には、それ以前から騎士の身体に投与され続けていた催淫剤が混ぜられていた。

それが直腸の粘膜から吸収されれば、いままでとは比べ物にならない効果が現れる。

「ぁ、っ……ひ―――ぃ、っ」
「動いてないのに、私の律動だけで脳天が震えるほどの快感だろう?」

自らも薬の効果に当てられ、頬を上気させたユーインの荒い息が耳にかかる

「ほら、こっちもっ」
「ん―――っあ゛、ああ!!」

唐突にニーウェが下から乳首をはじき上げ、示し合わせたように双子が揃ってじゅるじゅると耳を吸い上げた。

ぞくぞくと背中を駆け上がる戦慄きに、騎士は何度も身体を跳ね上げる。

「もうすっかり出来上がったようだなあ、騎士殿。これから、ここと、」
「っ、ん゛!」

言って、乳首を親指で押しつぶす。

「貴様を貫いている私自身で、たっぷりいじめてやる。なあ、もう“そうして”ほしいのではないか?」

ユーインが騎士の腰を抱えなおすように軽く揺さぶると、閉じることを忘れた騎士の口から情けない啼き声と、一筋の涎が零れ落ちる。

「女のように感じさせてやる。せいぜい喘げよ、なあ、騎士殿?」

挑発するようなユーインの言葉で、屈しきれない騎士の矜持がわずかに瞳にともる。

「いい顔だ。だがそれもすぐに、崩れる」
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