「おお、よく来たな!!」
バスを降りて星月学園の門をくぐるとオレンジ色の髪の毛の男子の平均身長を凄い勢いで下回ってそうな男の子?が凄い勢いで手を振っていた
何なんだろ?上級生かな?
とりあえず挨拶しておこう、
「こんにちわ、えっと上級生さんですか?」
「な、違うぞ!俺は二年天文科の担任の陽日直獅だ!」
どうやら先生だったらしい、まずい気に障ったかな?
「ご、ごめんなさい!陽日先生、えっと私は」
私が自己紹介をしようとするとそれを遮るように陽日先生が喋り出した。
「小坂渓菜だよな!よろしくな、渓菜これから困った事があれば俺に聞いてくれいいぞ」
「ありがとうございます!陽日先生」
そう笑顔で返せば「おう!」と返事をして陽日先生は寮への道や学園を案内してくれた、
聞けば今は春休み中で今残っている生徒は少ししか居ないらしい。
みんなには帰る家がある、まぁ当たり前の事だろう。
「おーい、小坂!」
「あ、ごめんなさい!ぼーっとしちゃってました」
はははっと苦笑いを繰り出せば陽日先生は心配そうに見つめてくるからちょっと罪悪感
「体調が悪いなら案内はまたにするか?」「大丈夫ですよ!ピンピンしてますから!」
「おお、そうか、もし体調悪かったらすぐに言えよ!」
「はい、」
そこから1時間ほど陽日先生に案内してもらってだいたい星月学園のどこになにがあるかは理解した。
最後は寮までつれてきてもらい新しい自分の部屋に入ろうとしたところで陽日先生が大きな声をあげた、何事だろ?
「あ、ひとつ渓菜に言い忘れるとこだったぞ!」
「な、何ですか?」
「この学園はお前と二年の天文科…つまり俺のクラスの夜久月子だけなんだ」
「二人しか居ないのは知ってましたから夜久先輩とは仲良くしたいと思ってたんで、す私!」
「本当か!いやあーあいつも喜ぶよ!ありがとな!」
「いえ、私も嬉しいです!それではありがとうございました、」
「おお!なんかあったらいつでも言えよ!」
「はい、それじゃあさよなら」
そう言って自分の部屋に入った
まだ片付けてないダンボールが一箱。
思い出の品なんてモノは無いに等しかったから一箱と手持ちのリュックで足りた
さあ、少ない思い出を片付けよう
そう思いながら手を動かした