ああ我が母の素晴らしさ。

2013/09/27 01:10


「我が母はとても素晴らしいお方だ。……父が誰かもわからぬのに、我を産んでお育て下さっている。我が母はとてもお優しい。足が悪い我の為にいつも気を遣って下さるし、水色の結紐も編んで下さった。あれは我の宝だ……(うっとり)我が母は性別のない我にも全く動じずに愛して下さっている。だから我も我が母を愛している(きりっ)お出かけするときにはいつも我を抱っこして下さる。公園に連れて行って下さってはいつもゆっくりゆっくりお散歩をしてくださる。足を動かした方が良いとお医者さまが仰られたからと毎日一緒に歩く練習をしてくださる。雨の日はお家の中が多いのだが、明るい時間だとお外へ連れて行って下さることもある。我と我が母は雨合羽はお揃いなのだっ(ほわんとにっこり)雨の日のお外の時は我が母から頂いた……我が母のお下がりである薄紫色の肩掛けは毎日つけさせて頂いている。我が母が愛用していらした大切なもの故、我も大切に大切に使わせていただいているのだ…。少し大きめなのだがいつか大きくなったら丁度良い大きさになると我が母がおっしゃって下さった。…………お、大きくなるのだっ!そうっ!いつか!我が母をお守り
出来るくらいにっ(むんっ)我が母はお強い故、誰かに頼ることを苦手とされているご様子…それではいけぬのだ……我がっ、我が強くなれば頼っていただけるようになるっ!金(金色の彼)には叶わずとも赤(赤い彼)よりは強くなるのが目標なのだ。所詮、今の我には浮くことしか能がない故……。…………情けない……(ぐすり)……はっ!なっ、泣いてないっ。泣いてなどいないのだっ!……………今のは、我が母には秘密に……。それから我が母は」

若草色の彼女
「はいはい、螢ちゃん。皆さん疲れますからその辺りで(しーっ)」




螢で耐久レースもどきをしてみました(笑)




前へ | 次へ


コメント
前はありません | 次はありません
名前:

メールアドレス:

URL:

コメント:

編集・削除用パス:

管理人だけに表示する


表示された数字:


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -