06

並森スーパーに着くまでには十五分くらいかかる。道中はひたすらおしゃべりして終わった。


「つーかよぉ、なんでお前俺の名前知ってんだぁ?」

「リボーンとディーノさんが説明してくれました。ヴァリアーは敵だって、その時に名前も。」

「いいのかぁ?敵なのにスーパーなんか一緒に行って。」

「スクアーロさんとは、それを知る前に会ってたから大丈夫です。先に会った関係を大事に!」

「俺が怖くねぇのかぁ?」

「まぁ男なのに髪の毛をそこまで伸ばしちゃう精神は恐ろしいですけど、あとは別に。」


だってサメのハンカチ落とすんだもん。しかも結構使い込まれてる風だったし。そのせいかあまり恐怖は感じない。


「スクアーロさんだっていいんですか?彼女さんに怒られちゃいますよ。」

「あ゙ぁ?いねぇよ、彼女なんて。」

「あ、そうなんですか。」

「お前は…いねぇよな。」

「おいちょっと待て、なんで決めつけるいるかもしれないだろ。」

「…いんのかぁ?」

「なにそのしょうがなく聞いてやるみたいなの!いないけど!予想通りいないけど!!」


じゃあわざわざ聞かせんな、と私の頭を小突いた左手。痛いんですけど。まぁでもふっと笑った顔がちょっとかっこいいから許してあげることにした。













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