03
スペルビ・スクアーロ、カタカナの名前は苦手だ。スペルビをSと表記する意味もちょっとよく分からない。
まぁそんなことは置いといて、そのスクアーロさんが落ちてきた少年を斬りつけて、少年の代わりに山本と隼人が立ち上がる。ツナは少年を心配そうに見て、ツナを守ろうと立ち上がった二人に羨望の眼差しを向けた。
「京子!」
「お姉ちゃんっ。」
「京子ちゃん、なまえさん!」
「ハルちゃん!イーピンちゃんにランボくんも!大丈夫だった?」
「はいっランボくんはびっくりして白目向いちゃいましたが…」
「その方が静かでいいんじゃない?」
「お姉ちゃん…」
キイン、とスクアーロさんの剣と山本の刀がぶつかり合う音が響く。びくつく私たち。当たり前だからね、普通こんな戦闘見ないからね。私たち普通の女の子だから!
でも私は戦いは怖かったけど不思議とスクアーロさんは怖くなかった。だってあのサメのハンカチ…
「山本さん!デンジャラスですっ、大丈夫でしょうか。」
山本が倒れた。隼人がすかさずダイナマイトを構えたけどそれもスクアーロさんによって封じられ、隼人は思いっきり蹴飛ばされた。
「隼人!」
「ん゙? ゔお゙ぉい、女ぁ!お前どっかで会ったかぁ?」
スクアーロさん!気づいてくれたんですね!もしやあなたはいい人?でも今の発言で私の横にくっついている京子たちはめちゃくちゃびびっています。
「あ、あのですね、ハンカチを…」
「うおー!!死ぬ気でロン毛を倒す!!」
パンツ一丁のツナ登場。
おいぃい!また私はこのやたら可愛らしいハンカチを返し損ねたじゃないか!
「なまえ、女子供は避難するぞ。」
「え、今更!?しかもまだ植木!?」
「うるせぇ、俺に撃たれる前に避難しろ。」
「植木で言われても…」
カチャ
「さぁ行こうか京子!ハルとイーピンもほらっ。」