「ゔお゙ぉい、なまえ。ちょっとオレの部屋来い」


静かな声でそう言われたから、え!?これはもしかするともしかするの!?と、ばっちり勝負下着に着替えてスクアーロの部屋に出陣した所…
どういうわけか私はベッドの上で正座をさせられています。


「なんで正座…」
「ジャッポーネじゃ叱られる時はそれなんだろぉ?」
「そういう無駄な知識はいったいどこから仕入れるの…」
「うるせぇ、てめぇなんで正座させられてんのかわかってんのかぁ?」
「…わかってないけど」
「ちっ…」


え?舌打ち?この人今舌打ちした?しかもめちゃくちゃにらんでるし。あんた、自分の目で人一人殺せるってこと理解してるよね?そのうえでにらんでるよね。えー私なにしたよ。


「オレに説明させんのかぁ」
「だってわかんないし」
「あ?」
「教えてくださいお願いします」
「お前昨日の夜なにしてた」
「え?」
「昨日の夜なにしてた」
「えーと、ボンゴレの本部でみんなとごはんたべてたけど…」


あ。そういえば昨日何日だ?あれ、もしかして、


「スクアーロ…」
「思い出したかぁ?」
「昨日は私たち二人の愛の記念日ですね」
「そうだなぁ(愛の記念日…?)」
「そしてもしかして昨日任務なかったのですか…?」
「なまえのために早く終わらせた。帰ってきたらお前はいなかったけどなぁ」


うわぁあああ顔笑ってるのに目が笑ってない、めっちゃ怖いですやんこの人。スクアーロと付き合って昨日がちょうど一年目の日だった。半年の日は私が覚えてたのにスクアーロがすっかり忘れててすっごい怒った記憶がある。それなのに今度は自分が忘れるなんて、アホだなぁ。


「ごめんねスクアーロ。私なんだかスクアーロがそばにいてくれるのあたり前になってて、普通に忘れてた。ごめんなさい」
「そんな心のこもってねぇ謝罪でオレが許すとおもってんのかぁ」
「えーそんなこと言わないでよぉー」
「わかってんだろぉ」
「…しゃがんでください」
「ん」


スクアーロはいつもそうだ。怒ってるようで本当はそんなに怒ってない。いつも私を許すために不機嫌になってる。スクアーロの不機嫌はキスしないとなおらない。ちゃんとしゃがんで目を閉じるスクアーロにゆっくりキスをする。長い間キスをする。あなたのことが大好きよって、伝えるように長い間。だんだん熱くなる顔にスクアーロの冷たい手が触れる。それを合図に唇を離す。伏し目がちな瞳とぶつかって、小さい声でもう一度「ごめん」と「好き」を伝える。暗殺者とは思えないほどやさしく笑うスクアーロにこらえきれずに抱きつく。


「ゔおっ、なんだぁ」
「好き!!ほんとに、好き!!」
「調子のいいやつだなぁ」
「スクアーロは?」
「…好きじゃなかったらキスなんかしねぇよ」
「うん!!」


記念日なんてわからなくなっちゃうくらいずっとずっと一緒にいよう


「ね?」
「なんかいいようにごまかされた気がするぞぉ」
「気のせいだよ!」







あさぎちゃんへ!
スクアーロに怒られたいという欲望満たせたでしょうか…
なんだかぐだぐだですが!ヴァリ会のお礼として小説書かせていただきました
またよろしくお願いします


131022




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