#ダイゴ 2



石探しが一区切りついたから出るところだったというダイゴさんと一緒に歩く
どうやら洞窟の道をある程度把握しているらしい

本人曰く、石を探すにはまず洞窟を知り尽くさなければならない、だそうだ

「ヤヅキちゃんはどうしてここに?」

「一緒に旅してる仲間が洞窟に興味持って入って行ったのを追いかけてたらはぐれた上に迷いました」

「それは災難だったね
でも、僕と会えてよかったよ
こんな奥深くまで来るような人はなかなか居ないと思うから」

「……下手したらここで力尽きてた可能性もあったのか」

「うん、そうなるね」

怖いな洞窟
軽いトラウマになりそうだよもう
よほど変な顔をしていたのか、隣にいるダイゴさんがクスクス笑う声がきこえた

「あぁ、ごめんごめん
なんだか面白くって」

「……何がですか、もう…」

ダイゴさんサラッと言うから恐ろしい

途中石や段差に躓きながらもなんとか歩いて行く
慣れない道も少し慣れかけた頃、何かの羽音が聞こえた

「ロモリー!」

「っ、ココロモリ!?」

「この洞窟を住処にしているのか!」

飛び出してきたココロモリがいきなり攻撃を仕掛けてきた
歩いていたシェイミをエアスラッシュが襲う
それに気づいた時、反射的に体が動いていた

シェイミを素早く抱えて横に逃げる
勢い余って転んでしまったが、なんとか逃げれた
危なかった

「ココドラ、ほえるだ!」

「コォー!!」

ココドラのほえるでココロモリを退ける事が出来た
彼らには悪いことをしちゃったな…

「ふぅ、大丈夫かいヤヅキちゃん」

「大丈夫です、っ!」

立ち上がろうとした瞬間、足にビシッとした痛みが走った
堪らず再び座り込んだ

「……ちょっと靴脱がせるよ」

「いっ…」

痛む足を抑えていた手を退かされ、ダイゴさんが靴紐をほどいていく
その僅かな刺激でも痛みが走った

「これは…捻挫かな
今ので捻ったみたいだね」

「……捻挫なんてしたことないんですけど」

「湿布があるはずだから貼っておこうか
少しはマシになると思うから」

慣れた手付きで湿布を貼るダイゴさん
腫れてくる前の処置が大切なんだそうだ
詳しいなおい

「あとは冷やせれば
……ボスゴドラ!」

ボスゴドラを出したダイゴさんはゆきなだれを指示する
加減されたゆきなだれによって雪が量産された

……寒いぞおい

「はい、これ冷やしてくれ」

雪を袋に入れて渡してくるダイゴさん
…とりあえず雪は冷たかった





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