#4



あの3人を囮にして奪われたものを探して数分。
「アヒッ!」
「・・・あれ、アヒルって全部あっちにいたよね?」
[まだいたんじゃない??]
「嘘だろ。とりあえずシェイミはエナジーボール」
[とりあえずのノリ!?しかも棒読み!]

とりあえず、エナジーボールの指示をだしたらフライゴンに突っ込まれた。
そんなの気にしないけど。

エナジーボールを食らったアヒルは空高く舞い、他のアヒルと合流して4匹で笑いながら飛んでいった。
・・・ただ頭がトチ狂ったアヒルにしか思えない。

ま、そんなことは放っておき、盗まれた物を回収。
・・・サングラス?誰のだこれ。
まあそのうちわかるか。

とりあえず持ってこ。

ヤヅキ曰くアヒルが持っていった物はすべて回収された。
「・・・お前ら大丈夫か?」
「疲れた・・・あのコアルヒーたちの相手疲れた・・・」
「ま、物は取り返してきたからさ。ほら自分の持ってけ」

その時にサングラスの持ち主を知ったヤヅキだった
その後、

「・・・へー・・・サングラスないとダメなのな」
「グロッコ。グウゥ」
「まあ誰にもそういうことはあるだろうからな。できれば克服したほうがいいだろうが・・・
もう盗まれたりするんじゃねぇぞ?」
「グゥ!」

メグロコのお悩み相談をしていた。

「よしヤヅキ、顔見せて」
「・・・え?」
「ほら、コアルヒーの技で、」
「・・・ああ」
あれか。

コアルヒーが放った熱湯が頬をかすめたのを思い出した。

「でもさ、アイリスのほうがヤバくね??
全身に浴びてなかったか??」
「あたし?大丈夫だったわよ。火傷するほど熱くなかったもの」

・・・なんだそれ!
何で自分だけ火傷してんだよ!!
しかも微妙だし!
怪我と言えるかどうかわからないくらい小さい傷だし!

「とりあえず、薬塗っておこうか」
「・・・何故薬を持っている」
「カベルネと会ったフレンドリーショップで買ったんだ。」
「何という偶然」

なんだかんだで、地面に座り込んでおとなしくしているヤヅキ。
「偶然じゃないよ。ヤヅキは結構無茶するからね。
こういうこともあるだろうと買っておいたんだ。
もちろん、サトシたちにも使えるからね」

なるほど・・・つーか、無茶してるか?自分。
「たまにしてるよ?」
・・・え、心読まれた?

「感情ダダ漏れだよ」
「マジか」

いつもこんなにわかりやすかったのか・・・!?
なんてちょっとショックを受けた。

いや、何か・・・そこまで感情ダダ漏れだったか・・・?
そんな事を考えていれば、頬に冷たい感触。
それに思わず体が跳ねる
「び、びびった」
「あはは、ごめんごめん」
「全く反省してねぇだろ、お前」

(可愛い!ヤヅキ可愛い!ヤヅキのああいうの初めて見た・・・!!
ヤヅキは何か顔赤いし、にひひ)
2人のやり取りを見ていたアイリスのテンションがアップした。

「はい、しばらくは夜にでも塗ろうね」
「え、そんなに酷くねぇだろ?」
「痕が残るかもよ?」
「あー・・・まあいいか」
「いや良くないからね」











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