#21



うん、案外早く終わらせれた。
フライゴンに乗って戻ったからすぐ戻れたし。

戻ると皆は既に食べ始めていて、ああもうご飯かと思いながら席について食べ始めた。
「・・・ヤヅキ、顔、どうしたの?」
「え?」
か、顔?

えー・・・何かやったっけ?・・・あ
「顔に傷できてるじゃないか・・・どうしたんだい?」
「フライゴンで戻る時に、枝が・・・ま、自分の不注意なんだけど」
「一応消毒しておこうか。」

血がにじんでるし、と言いながらカバンをあさり、消毒液を取り出すデント。
どこに傷ができているのか、どのくらい深いのか(多分そこまで深くないと思うけど)自分ではわからないし。
下手したら目に消毒液突っ込むことになるので(自分ならありえるw)デントにやってもらうことにした。

・・・つーか今日やたらデントに助けてもらってる気がする。
(※作者の陰謀ですwww)

「そこまで深い傷じゃないと思うから、消毒だけでいいよ」
「わかった」
そして、目を合わせて笑い合うアイリスとアーティー。
・・・なんなのさ。

なんなのさマジで。
言いたいことがあるなら言いやがれそこのニヤついてる2人よ。

「・・・」
無言でアイリス達を(睨みつける勢いでw)じっと見ていると、消毒してくれてるデントが不思議に思ったらしい。

「どうしたの?」
「いや・・・ちょっとね。何であの2人はニヤついてんだろうって思ってただけだ。うん」
「と言うか、何しに行ってたの?」
「まあいろいろだ。途中変な奴に遭遇したからシェイミにシードフレアぶち込んでもらった。」

適当にごまかして話を切る。
少し不機嫌?と思ったデントはそのことには触れぬようにした。

「とりあえず消毒はしておいたからね。気をつけろよ?」
「ん。ありがと」
消毒特有のアルコールの匂いがする。



あっという間に日が暮れて、木の上で寝ることになった。

すんごく星が見える。
シェイミがキラキラ目を輝かせながら空を見ていた。
「おま、w」
その様子がちょっとおかしくて思わず頬がゆるんだ。

木の上か・・・。
落ちないといいけどww

あ、ちなみにだね。
寝てる順番は右から・・・
アイリス、サトシ、アーティー、デント、俺。

一人称は気にしないでもらいたいww

「俺、木の上で寝るの初めてた!」
「私はあるわよ!」

アイリスとサトシが言い合いをしているのをBGMに空を眺めた。
・・・お?流れ星?

今は願うこともないからいいか。
・・・いや、あるわ。

お、また来た!
(シェイミ達とずっといられますように。仲間の3人が幸せであるように。)
効果があるかどうかはわからないけど、今願うとしたらこのぐらいだと思う。
・・・さて、寝るか←

真面目にやるの疲れる。
俺っぽくねぇ。
というわけでいつものテンションに戻す!!




「・・・ん?」
目覚めたら空が明るくなってきていた。
皆はまだ寝ているようだ。

「ミィ・・・?」
「あ、ごめん。起こしたか?」
「ミィー・・・」
寝ぼけながらもてけてけと歩いてきた。

うん、癒しだ。
可愛い。

「ちょっと散歩でもしようかな・・・」
[ミィも行く・・・]
「眠いんなら寝てていいぞ?」
[行く]

器用に木を降りて辺りを散策し始めた。

「・・・?」
茶色いネズミっぽいポケモンが慌てた様子で走り回っている。
「・・・どうしたんだ?」
「ズミ!?ズミスミミ、ズミ!」

「仲間が腹痛?お前は薬を探してんのか・・・。
わかったよ。仲間の奴、見といてやるから薬探してきな。
自分はどんな奴か分かんねえからな」
「ズーミ!!」





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