#20



「デントー」
「ヤヅキ?どうしたんだい?」
散歩から戻ってきて、真っ先に視界に入ったデントに声をかけた。

「ちょっと用ができたから、行ってくるわ。1時間くらい離れるけど気にしないでー」
「え?うん・・・」
「んじゃ」

そのまま森の方へ歩いていくヤヅキを見て、デントは首をかしげるのだった
(・・・なんだろう、ヤヅキの雰囲気がいつもと違った気がする)
「なあ、ヤヅキって何しに行ったんだ?」
「わからないけど・・・もうちょっとでご飯できるんだけどな」



「ミネズミたちの言うぶんには、この辺だったか?」
「ミィ」
ミネズミ達に聞いた話だと、このへんで襲われて逃げてきたらしいけど。
「上から見るか!」

フライゴンに乗せてもらって上空から見てみた。
すると、白っぽい服着たよくわからん奴らがポケモンと戦っていた。

とりあえず様子を見るために近くに降りた。


「・・・あいつらか。ミネズミ達に怪我させやがったの」
ヤヅキから出ているオーラは真っ黒だ。

ちなみに、現在進行形でポケモンたちを襲っている。
捕まえているみたいだ。

「ぁ、あの〜・・・」
猫をかぶって白っぽいやつら5人くらいの前に出た。
おどおどした気弱な子って言うイメージで。

それならしょっぱなから警戒されることもないだろう。
「?何だ?」
「み、道に迷ってしまって・・・もう5時間くらい歩き回ってるんです」
今にも泣きそうな少女を演じる。

ふっ・・・声は完璧だ。あくまで声は。
前の世界でやってたことがこんなところで役立つとはw
あ、まだ教えないけどね←

「皆さんは・・・何をなさっているのです?」
「見りゃわかるだろ?ポケモン捕まえてるんだよ。っと、君、珍しいポケモン持ってるね?」
シェイミを見て怪しげに笑う男。

ふっ・・・計算通りだ((ドヤァ
この辺にいないシェイミに目をつけてくれれば、ポケモンを奪おうとしたからぶっ倒しました!っていう言い訳ができそうだったからさ。

「お兄さんにその子くれないかな?」
「え・・・嫌です。この子は私の大切なパートナーです。」
ぶふぉおww
一人称で私とか言ったの何年ぶりだww

「じゃあ力づくで奪うだけだ!!」
そういってポケモンをだす馬鹿。
一気に3体出してきやがった。

ミネズミたちもこうやってやられたのだろうか。


「フライゴン、龍の息吹」
念のためにと上空で待機させていたフライゴンに淡々と指示を出す。

「な、!?」
「てめぇら何が目的でポケモンたちを傷つける。訳分かんねえなぁ?
あまりの怒りに俺もマジで笑えてきたぞこのやろー」
さっきとはまるで別人のように声色が違うヤヅキ。

フライゴンの龍の息吹で砂埃が立ち、それが晴れたと同時に姿を現す目を回したポケモンたち。

「あ、さっきのアレは演技だよ。そんな演技に騙されるとかもう間抜けすぎて笑えてくるねこっちはこっちでまた面白いんだよ。もう本当に笑わせてくれるねぇ?
とりあえずお仲間さんはいるのかな?いるのならそいつらもボコらなきゃなあ?」
マシンガンのごとく言葉を紡ぎ出すヤヅキに真っ青になる男。

ヤヅキから発せられる異常なほどに黒いオーラに気づいたらしい。

「おい、さっきのはなんだ!?」
フライゴンんp龍の息吹のときの爆発音で、こいつの仲間が駆けつけてきた。
「こ、こいつが・・・」

「クソガキめ!デスマス、シャドーボールだ!」
「フライゴン、もっかい龍の息吹」

その時シェイミに、「煙吸ってシードフレア準備しといて」と言っておいた。

案の定、エネルギーの衝突で黒煙が生じた。
「シェイミ、シードフレア!」
「ミィィィィィー!」

黒煙をたっぷり吸い込んだシェイミの技があいつらに炸裂する。人間の方にね。

「よっ」
バキっ!!

ついでに、モンスターボールを潰しておいた。
あ、踏んでだよ
握りつぶせるほど握力はないから!

これでデスマスは自由の身だ。

「この森からさっさと失せろこの糞野郎どもが。」
ついでに顔に一発ずつ蹴りを叩き込んでおいた。顔にね。
それにいしきを飛ばすなんかよくわからねえやつら。

「さーて、戻ろっか!」
「ミィ!」
疲れたのでフライゴンに乗せてもらった

いてっ!木の枝かすった!
ほっぺに←

目じゃないくてよかったと思う。
目に刺さるとか・・・どこの呪い人形に祟られたんだww
あ、たまたま目に物が刺さって失明してそれが身近な人で3回くらい続いてそれが祟だったとかいう話を聞いたことがあるんだよ、自分。










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