#16







「そーいやサトシ達がいねえけど」
[何か、ズルッグとキバゴが走って行っちゃって・・・それを追いかけていったよ?]
「そーなの?」

とりあえず立ち上がってみると、少しふらついた。

「・・・今行くのやめとく。」
[それがいいよ]
フライゴン、支えてくれてありがとう。
また地面にぶつかるとことだったよ。

結局、3人を待ってることにして、シェイミ達を撫で回していたw


「あ、ヤヅキ!!目が覚めたのね!?」
「あァ、おかげさまで・・・。シェイミに聞いたよ。」

アイリスの背後にいる2人にも礼を言っておくことにした。

「サトシとデントもサンキューな。電撃食らってから寝てたんだろ?自分」
「ああ・・・吃驚したんだからな!」
「ホントだよ・・・」
「すまんすまん」

いつもどおりのヤヅキに安堵する皆だった。

「お、ズルッグじゃんか」
「ズ、ズルグ、ズグ」
「ん、いいっての。お前も仲間なんだからな」

ご丁寧に昨日のお礼を言いに来てくれたズルッグの頭をなでると、笑ってくれた。
それに釣られて笑うヤヅキだった。




「・・・そーいやさ、薬ってどうやって飲ませたし」
何気なく呟いたヤヅキの一言に約2名の動きがピタッと止まった。

「?」
それを不審に思って首を傾げていると、2人が同時に振り向いてきた。

「「それは気にしちゃダメ」」
「は、はぁ・・・」
2人の迫力に飲まれて、何も言えなくなるヤヅキだった。

・・・言わなくても、誰の動きが止まったか、わかりますよね?



そして、ズルッグとキバゴのバトルが開始された。

・・・なんでか知らねぇけど。

ヤヅキは朝食をまだ食べていなかったので、食べながら2匹のバトルをのんびり眺めていることにした。



・・・結果はキバゴが龍の怒りやって、両方巻き込まれて引き分けということに。
「龍の怒りの威力パネエ・・・」
また目にすることになったクレーターに呟きを漏らすヤヅキだった。

「ズルッグ、一緒に強くなろうな」
「ルッグ!」
「キバゴも沢山バトルして強くなろうね!」
「キバ!!」
それぞれトレーナーに答えるように元気に返事をした。

「まあ、どちらも育てがいのあるポケモンってことだね。
熟成していくのが楽しみだよ」

「・・・ふぁひふぁひふぁ」
※確かにな
「・・・飲み込んでから話そうね」
「ゴクッ・・・了解です」


(・・・あれ、そういえば・・・誰がここまで運んでくれたわけ?
体格的にデントかな。
自分、そこまで軽くないから・・・大変だったかもなw)

「なぁデント」
「どうしたの?」
「いや、ここまで運んでくれたのってデントだろ?」
「え、あぁ・・・そうだけど」
ヤヅキに聞かれ、少しびっくりしながらも答えた。

「なんでわかったかっつーと、体格的にデントぐらいじゃねえと無理かなって。」
「なるほど・・・」
「あとな」
「?」


「なんとなくデントの匂いしたし。」
「・・・ぇ」

「ん、まとめると、ありがと」
(あ、まとめれてねぇ・・・まあいいか)






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