#熱ネタ 1



そういえば、主人公が熱でダウンし話を以前書きましたが、その逆バージョンを書くと言っていたくせに書いていないのを思い出したので書いていこうと思います

所詮夢なんで現実に無さそうな事もちらちらありますがお気になさらずw



「今日はこの辺で休もうか」

「そうしよっか
あーつかれた」

木にもたれかかり地面に座る。
今日も結構歩いたし、少し足が痛くなった。

「じゃあ、お昼に買ったお弁当食べようか」

「もう疲れたし、食べたら早めに寝よ」

「そうだね
でも僕はこのジョウト特産品詰め合わせをゆっくり楽しみたいかな」

たまたま通った所にあった屋台で買った弁当。

美味しそうな食べ物が詰め合わせられているそれに購入そ即決したのは良かったのだが、その時は丁度昼ご飯を食べたばかりだったから、夕食でと言うことになったのだ。

「んー、美味しい!」

「この味付け好きかも
はいシェイミ」

シェイミに少し分けながら自分も食べていく。
うん、美味しい。

「あ、ヤヅキのそれ貰っていいかな」

「ああそうだ、ちょっと入ってるの違ったんだっけ?」

弁当は少し違う中身で2種類売られていたのだが、どちらも食べてみたいということで違うものを買ったのだ。

「はい」

「え、」

「口開けて」

「あ、うん」

しばらく食べさせ合いが続き、弁当の味を楽しむ事が出来た。

(所謂、アーンってやつじゃないのかい?
これは)

仕掛けてきたのはヤヅキだけど
無意識なんだろうか

(全く、なんか嫌に緊張したよ)

食べ終わった残骸を片付け、火を起こす。
防寒と明かりの代わりだ。

[あっち行きたい]

「え、なんでさ」

[きのみの匂いがする]

「……デント、シェイミがあっちにきのみがありそうって言ってるからちょっと見てくる」

「うん、わかったよ
早めに戻って来てね」

そこでふと気づく事があった。

「デント、なんか顔色悪くない?
大丈夫か?」

「大丈夫、なんとも無いよ
今日は沢山歩いたから疲れちゃったのかもね
早めに休むよ」

「そっか
それじゃすぐ戻ってくるね」

シェイミに誘導されながら足元の暗い道を進んで行く
あんな状態のデントを一人にするのはまずかったかと思ったが、早く戻れば多分大丈夫だろうと結論づけて、進んで行った。



「うわぁ、大量」

そうして歩きまわること3、4分
きのみの成っている木を何十本と見つけた

種類も豊富である

「ちょっとだけ持って行って、明日また取りに来ようか
シェイミ、案内できるよね」

「ミィ」

オボンの実やオレンの実、万能なラムの実を数個取って今日の所は戻る事にしたのだが

「あっれー
どこだっけ」

道がわからなくなってしまった。

それから四苦八苦してなんとか戻ると、デントの姿が見当たらなかった。

「…? デントー
…どこ行った?」

その時、近くの茂みがゆれ動いた。
警戒していると飛び出して来たのは見慣れた緑色だった

「ヤナ、ナップー!」

「ど、どうしたんだよヤナップ
おちつけ」

必死に何かを伝えようとするヤナップの言葉を断片的に聞いていると、デントが大変だとのこと。

ヤナップに案内を頼んで直ぐにデントを探した。

「! デント!」

少し開けた水辺に、デントが倒れているのを見つけて駆け寄った。
ヤナップによると水を汲みに来たらしい。

「っ、運ぶか」

自分より身長が高く、気を失っているとなると相当運びにくくなる。
運ぶのが女子なら尚更だ。

ヤナップとシェイミに手伝ってもらいながらなんとかデントを先程の場所へ運んだ。

既に出してあった自分の寝袋にそっと寝かせ、額に手を当てた。

「…大丈夫じゃないじゃん」

さて、どうするか。
デントを着替えさせる訳にもいかないので、とりあえずベストとベルトを外して脇に置く。
これだけでも寝苦しさは多少マシになるだろう。

そして、少し距離を取って一つのモンスターボールを投げた。

「ミロカロス、出ておいで」

中から出てきたのはミロカロスだった。
状況が掴めていないらしく、こんな時間に出された事を疑問に思っている様だ

[どうしたの?]

「デントが熱でダウンしたから氷菓と水が欲しいんだ
ミロカロスの水なら綺麗だろうし」

[なるほど
看病って事ね]

ミロカロスの協力で氷と水を調達することが出来た。

氷水で濡らしたタオルを少し強めに絞り、額に軽く被せる。

「…後は、丁度いい所にあったこいつらを使って」

さっき採ったばかりの木の実を取り出す
オレンは渋くて、オボンは酸っぱいんだったかな

「少しの体力回復にはなるだろ」

[これも使って!]

「頭の葉っぱ?
…あ、そっか、栄養価が高いんだっけ」

ポケモン図鑑の説明を思いだし納得したヤヅキはありがたく葉っぱを使う事にした。





[*prev] [next#]

15/17




戻る
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -