「や、あ、う……」
バレた。嫌われる。そんなことが頭に過ぎって目の前が真っ白になる。
口からは言葉にならない音ばかりがもれて、言い訳を言うこともできない。
「…………なにしてたの?」
いつものような優しい顔ではなく、三郎は険しい顔で俺を追い詰める。
絶対に失望されている。
ショックで仕方ないがすべて自分が悪いのだ。とにもかくにも、先ずは三郎の上から退こうと腰をあげたがそれは直ぐに三郎の手によって阻まれた。
「や、あぁっ……!」
ゆっくりと抜こうとしたのに腰を捕まれて無理矢理戻される。
予期していなかったことに俺は三郎の上にぺたりと座り込んでしまう。しかも、その衝撃で俺は達してしまい三郎のものと比べると一回りは小さいペニスの先から精液が勢いよく飛び出していた。
「あ、あっ……やぁ、み、ないでぇ……」
久々だからなかなか止むことのない射精を三郎は無言のまま、じっと見る。びゅ、びゅ、と飛ぶ精液が三郎のシャツに沁みを作るのが分かったがあまりの快感と羞恥にタオルで拭うなんて出来なくて、俺はただ顔を熱くして三郎から目を反らした。
「は、うぅ……」
情けないのと恥ずかしいので、さっきまでとは違う涙が溢れる。
今すぐにでもどこか穴に入りたい。
「……なに勝手にイッてんの?」
刺々しい声で三郎は言う。本当にその通りだとは思うが、三郎だって悪い! と俺は叫びたかったが出来るわけない。
けれど反論したくて弱々しくだが俺は言ってみる。
「……だ、だって……三郎が、動く、から……」
「へぇ……。そんなこと言っちゃうんだ。一が先に許可もなく俺のちんぽ使ってたくせに」
「っ!」
事実を言われて更に頬がカッと熱くなった。
もう言い返せなくて、縋るように三郎を見つめるといつもとは違う意味で良い笑顔を浮かべる。
「ほら、自分で言いなよ。"俺は三郎のちんぽで自分のけつまんこぐちゃぐちゃにしてました"って」
「やだぁ……」
「言えないの? 本当のことなのに」
仕方ない、という風に三郎はため息をはく。
色んな気持ちが相俟って俺はもう小さい子どもみたいにぐずぐずと泣く。けれど、三郎に許してくれる気配はなくニタリと笑った。
「じゃあ、言うまでお仕置ね」
「え? な、なに……ちょ、や、あっあっ、んあ、う、あ!」
ぐらり、と視界が回ったと思ったら三郎に押し倒されていて何故か容赦なく、腰を打ち付けられる。さっき達したばかりで、まだ敏感なのに激しい動きに俺はあられもない声をあげていた。
「ああっ、んぅ、んっ、んっ、あ、はぁ」
「あはっ、ほんと美味しそうに俺のちんぽ食べてるっ……!」
「やぁっ! あ、あっ」
耳元で囁かれて全身が初毛立つ。
ついさっき達してばかりで敏感な体には刺激が強すぎて目の前がチカチカする。
もう口を閉じることもできなくて、だらしなく開けっ放しでいると唾液が溢れたが三郎がそれを舌を使って拭った。けれど、あと少しで唇同士が触れ合うのにってところで舌は離れていく。
「ね、一。ちゃんと自分で言ったらなんでも好きなことしてあげるよ」
「んぅ、あっ、ほ、んとっ?」
「ほんとほんと。ほら、だから言ってごらん?」
形の良い唇は弧を描いて、俺は無意識に唾を飲み込んだ。
言うだけで三郎となんでも好きなことが出来るんだ、そう思うと今まで感じていた羞恥心なんてあっけなく吹っ飛んでいく。三郎は今、面白半分で俺を弄んでいるけど、どうせ今のときが過ぎたら気持ち悪がられるんだ。だったら今だけでも……。
「んっあ、おっおれはぁ……っさぶろ、のちんぽで、んあ、お、おれの、けつまんこ、ぐちゃぐちゃして、ましたぁっ……ん!」
「ふふ、良い子だね。ほら」
「あっ…ん、むぅ」
三郎の唇は柔らかくて、入り込んでくる舌は熱い。俺は必死に三郎の舌に吸い付いたり、甘く噛んだり、舐めたりして堪能した。
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