出来るだけ、優しい手付きで三郎のペニスを下着の上から象るように触る。
「……ふ」
指で擦るようにしていると怒張が増して、黒いボクサーパンツが少しずつ盛り上がりその大きさに目眩がした。こんなところまで凄いなんて、イケメンって本当に非がなくて困る。
そして窮屈だろうと少しの善意と下心から、ゆっくりと下着も下げる。すると勢いよく、いきりたったペニスがぶるんと飛び出てきて思わず見とれてしまった。
何故なら、薄暗い中でも分かる血管の浮き具合やグロテスクな色。正に男の象徴というものにゲイである俺が見とれないわけがない。さらに、このペニスの持ち主は俺が大好きな三郎のものなのだ。もう、堪らない。
「っふむ」
気付けば舌を伸ばしていて、迷うことなく俺はペニスを咥えた。うっすらと滲み出ていた先走りの苦味が口内に広がったが、元々そんなに嫌いじゃないというかむしろ好きの類に分類されるので苦じゃない。
「んむむ……」
先ずは舌をなるべく動かしながら、咥えたまま先の方を責める。尿道を舌でえぐるようにすると三郎の体がピクリとして焦ったが起きる気配はない。
ほっとしつつ、今度は口を窄めて顔を上下に動かしてみる。
静かな室内にちゅぷちゅぷという水音に俺の荒い鼻息、そして三郎の寝息が響く。
「っんむ、む、んぅ」
気持ち良いのか三郎のペニスからは、最初とは比にならないほどの先走りが溢れて嬉しくなる。
「ん、むうぅ……っは」
口を窄めたままペニスから口を離すとちゅぽんという音と共に、糸をひく。裏筋に何度か舌を伝わせて、亀頭に軽くキスしたら俺はさっきおざなりに穿いたズボンを脱いだ。
そして可能なかぎり、体重をかけないように三郎にまたがる。足が痛くなるけど構わなかった。
「はぁっは……」
ついさっきまでほぐしていたそこは柔らかく中に指をいれてみるとひくひくと飲み込むように痙攣していた。
大きな声を洩らさないよう細心の注意をはらい、俺は凶器といっても良いほど雄々しいペニスを自分のアナルへと焦点をあてる。
「んっ……!」
興奮していたため、なかなかいれにくかったがようやく先端が中に潜り込んでくる。
この圧迫感と先にくるだろう快感を考えると堪らなくて、大きな声が出そうになる。
それを唇を噛み締めることで我慢し、俺は三郎の腰の横に手をおき体を支え出来るだけ奥までペニスを迎え入れた。
「あぁ……ん、あ」
三郎が自分の中にいるのだ、と思うと嬉しすぎておかしくなる。
堪らず、腰を持ち上げるとずぷ、と音と快感が走る。
「は、う」
腰をおろすと奥まで犯されて気持ち良い。
もう、快感を得てしまうと気持ち良いということしか考えられなくて腰をふりたくった。
ぬぷ、ぐちゅ、ぐにゅ、ずぷ、といやらしい水音がさらに興奮材料になる。
「ん、んっ、んっ」
俺の目からは歓喜と快感から涙が溢れ出し、それが動く度の振動で三郎の服に沁みをつくるが気になんかすること出来なかった。
前立腺をおっきいので擦る度、気持ち良くて同じ動きばかりしてしまう。ぐりぐり、と押し付けるように腰を動かしていると三郎の体がもぞもぞとする。
「……っん!」
静かにしなきゃ、止まらなきゃって思うのに体はいうことを聞かない。
だって、あと少しでイケそうなんだ。
目先の快感に囚われてラストスパートとばかり腰の動きを早くする。それと同時に三郎が身動ぎ、意図しないところをえぐられあられもない声をあげてしまった。
「ひうっ!!」
「……な、にしてんの」
気付けば目を真ん丸に見開いた三郎がこちらを見ていて、俺は蛇に睨まれた蛙のように固まった。
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