小説 | ナノ
「ん、ちゅ、んむ」
「っは…は、」

裏筋に舌を這わせてから亀頭に吸い付く。
その間に左手は一真の竿を擦って右手は自分の下半身へと伸ばした。
そして一真の先走りで濡れている指を自分のアナルへ擦りつけてゆっくりと挿入する。
中は狭く侵入してくる指に抵抗したが、忙しなく動かしていくうちに、なんとか二本まで入るようになった。

「ふぁ、…ん、むぅ、ん、ん」
「あ、ふ…」

忠正は一度アナルから指を抜いてもう一度一真の先走りを掬いアナルへと挿入した。
勿論口は休めることなく、一真のペニスに奉仕している。

「ふ、はっ……」
「あっ…!」

ようやっと三本まで指が入るようになったら、下着を脱いでさっさと起き上がり寝転んでいる一真に跨がる。
ペニスから温もりの消えた喪失感に一真は寂しげな声を出したがすぐに目を輝かせた。

「っあ、ただまさ」
「ん、いれますね…っ」
「う、ん…んあっ…!はい、る…!」

忠正は一真のペニスを支えて自身のアナルに擦りつける。
そして、ゆっくりと腰をおろし始めた。
ぐちぐちとアナルが広がる音と共に二人の荒い呼吸と嬌声が部屋に響く。
根元まで咥え込むと忠正は犯される感覚と一真と一つになれたことに唇を震わせて歓喜のあまり涙した。

「あう、か、かずまさまのが…おれ、おれ、のなかにぃ…」
「う、ん!おれ、の。ただまさ、のなか、だよ…。きもちい…。ね、ね。動いても、い?」
「や…っ!おれ、が、動きま、す…。…ん、あっ、あっ」

先程までの冷静な雰囲気は取っ払って忠正は後ろに手をついて腰を上下する。
その度に触っていないというのに立ち上がった忠正のペニスは先走りを零して一真の腹を汚した。

「あ、ん!ふあっ、あ、んっ、んっんっ」
「っあ、う、ただ、まさぁ…!」
「あ、あ!かず、かずま、さまっ!だ、だめです!お、おれがぁ…!」

いやらしい忠正の痴態を目にして我慢出来なくなった一真は下から容赦なく忠正を突き上げた。
忠正は嫌々と首を振って一真を止めようとするが一真は止めるどころかより激しく抜き差しする。
ぬちゅぬちゅ音がなって忠正は耳を塞ぎたくなったが生憎腕は体を支えているため使えない。
主人に動かせるなど従者失格だ、と自分を責めながら忠正は喘いだ。

「や、や、はう、あっ、あっん、あん!」
「ふっ、ただまさ。すっ、ごい、っ、おいし、そ、にっ、おれの、たべてる」
「っん、あ、か、かじゅ、かずま、さま、のおいしっ…で、す!あっ」

あまりの快感に段々と体に力も入らなくなってきている。
今にもこのまま後ろに倒れてしまいそうだ。
けれど一真に迷惑をかけるわけにもいかず忠正は自身を叱咤して堪えようとしたが、一真が忠正を引き寄せた。

「っただまさ、ただまさ、ね、ね。なかに、だしても、いいっ、よね?」
「あっ、だっ、だ、めですっ!」

後ろに倒れることは阻止できたが今はガッチリとホールドされて忠正は逃げられなくなっていた。
一真の精液が自分の中に出される。
それは忠正にとって光栄で嬉しいことに違いはないが逆に恐れ多いことでもあって、いつも中に出すことを拒否するのだが毎回、最終的には中出しされていた。
忠正は慌てて離れようとするが一真の力は強まる一方だった。

「む、りっ。おれ、の、せーし、ただまさ、の、なか、出すっ…!」
「や、やぁ、だめ!やん、だめ、いけま、せっ、んぅ」
「ただまさ、ただまさっ!」
「あ、ああっ…や!はううっ…!」
「っん!っは、は…」

暴れる忠正の尻を鷲掴み一真は半ば無理矢理抜き差しして、忠正のアナルの最奥で射精した。
つられて忠正も射精して一真に覆い被さるようにへたりこむ。
一真はその間もすべて出しきるためゆっくり抜き差しした。

「は、は、や、まだ、びゅる、びゅ、る、して、ぅ…」
「っは、ただまさ、の、なか、おれので、いっぱい…」
「やあ、かず、ま、さまぁ…ん、む、ちゅ」

挿入したまま二人は満足そうに深いキスをした。




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