小説 | ナノ
「じゃあ、先っぽ撫でて?」
「う、うん」

タクマはさっきまで、そんなことしてなかった気がするけどやっぱり他人と自分では勝手が違うんだろう。
深く深呼吸してから俺は言われた通り、先っぽを指で撫でた。すると指を動かすたびにくちゅくちゅ言うから卑猥だ。

「は、ゆっくり剥いて」
「…ん」

コクン、と頷くと優しく頭を撫でられた。それが嬉しくて余計に意気込んでしまうのは人間の性だ。誰だって褒められたらテンションが上がる。

俺は集中して痛くないよう本当にゆっくり、ゆっくり皮をずらしていく。するとまず尿道が覗いて先走りを溢れさせているのが見えた。

「おお…大丈夫か?」
「う、ん。大丈夫だから続けて…はぁ」

タクマの熱のこもった吐息に心臓が震えた。なんかよく分かんないけど恥ずかしい…。

気を紛らわすために、再びチンコに向かいあった瞬間、俺は無意識のうちに少し強く皮を引っ張って一気にカリの辺りまで剥いてしまった。

「い"っ!!」
「!」

タクマが悲痛な声をあげてうずくまった。俺は咄嗟にチンコから手を離して、そっとタクマの背中にそえる。痛みに悶えてるのかタクマの背中は震えていた。

やばいやばいやばいやばいやばい。

このせいで使い物にならなくなったら!とか神経おかしくなってたら!とか俺はパニック状態に陥ってた。
うん。ちょっと冷静な判断が出来なかったんだ。

「タ!タクマ!!」
「っう…」
「ごめん!おれ、おれ…」
「…やばい。ばい菌入ったかもしんない」
「え"!きゅ、救急車!!!」
「すぐに消毒したら大丈夫!」
「そ、そっか!消毒液は!?」
「それが今ないんだ…。けど!!よく舐めたら治るって言うだろ?」
「うん!」
「俺、自分じゃ無理だからさ…。トモが舐めてくれる?」



「………は?」

「………ああ!痛いぃいい!!!!」
「!!!」

タクマは脂汗をダラダラ流しながら再度うずくまった。なんか話が変な方向に行ってる気もしなくない。
けど、我が儘言った俺が悪いんだし…。

「…分かった!俺が舐める!」
「ほんと!?」

「………」

「……………い、痛いから早くぅ!」

疑問点がいくつかあるんだが、手遅れになっても嫌なので俺はタクマのチンコを両手で支えた。

数秒見つめあって精神統一した後、躊躇いながらも先の方を舐めてみた。

に、苦い…!!
俺の貧相な語彙力では言い表せることの出来ない味だ!

けれど俺は諦めることなく、先を舐める。尿道の部分をくすぐるように舌で舐めてカリの方もペロペロした。

「…トモっ、ん」

消毒してるんだから隅々まで、と俺は皮の中にも舌を突っ込んだ。
ちゃんと手入れしてるのだろう。全然チンカスがない。
亀頭よりこっちの方が精液の味がしないから長く舐めることができた。

「みゃは、いひゃい?」
「ちょっとだけ…。トモ、一旦座って」
「うぇ?」
「早く」
「う、うん?」

突然の要望に仕方なくチンコから口を離すと俺の唾液とタクマの先走りとが糸を引いた。まさかこんな光景を見る日がくるとは…。


タクマは俺が黄昏てる間に最初のポーズをさせていたた。なんていう早業。そしてインリンオブジョイトイ再来。

「なにすんの?」
「少し確認を…。トモもっと前」
「お、おう」
「んでこうやって…」
「…」
「よし!」

満足気にタクマは、笑う。
今の俺達の格好は向かい合わせに座って俺が少しタクマを跨いでる感じ。しかも勃起したリーサルウェポンとふにゃふにゃなマイサンがピッタリ引っ付いてます。
泣けて来る光景です。

そして何故か俺は、そのチンコを握らされてます。ちなみにタクマも一緒に握ってます。

「なにすんの?」
「ちゃんと射精するか確認」
「………」
「だけど、俺ばっかり気持ち良かったら悪いだろ?」

あれ、俺だまされてね?




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