小説 | ナノ
あまりの衝撃に失神しかけた俺だったが、大丈夫です。生きてます。

「…トモの触って良い?」

うそ、やっぱり死にそう。

俺を瀕死にさせる爆弾発言をしたタクマは、眉を八の字にして一昔前のCMのチワワを彷彿とさせた。
どうする、俺。


「何言ってんだよ、タクマ。さっさとトイレ行って処理してこいって」

できる限りの笑顔で俺は言ってやがったがタクマには効果無しだった。しかもタクマは俺の何百倍も輝いた笑顔を浮かべて言った。

「やだ」

やだじゃねぇんだよ!!何こいつ、うぜぇ!
第一、なんで自分が勃起してんのに俺のを触るんだよ!意味分かんねぇ!

俺の笑顔は、ひくひくして今にも崩壊寸前だった。にも関わらずタクマは容赦のない追撃をしてきた。

「触るくらい良いじゃん、別に!恥ずかしいの?」
「いや、だからな」
「だったら、触りあいっこしよ」

あれ?これってデジャビュじゃね?




***

「や、めろって…!」
「…良いな、トモの」

タクマの手によって俺の可愛い可愛い息子は今、蹂躙されていた。
そのおかげで息子は泣いてます。ええ、グチョグチョですとも。

「っん、あ…」
「俺のも触ってトモ」

ほら、と手を取られ導かれた先にはリーサルウェポン。

好奇心に負けて(吹っ切れたとも言う)、恐る恐る触れると改めてその大きさを知った。しかもビクビク脈打ってて生々しい。ていうか…。

「…仮性なのか?」

俺は、皮の間から覗く亀頭を見つめた。勃起時に皮がかぶりきってるわけじゃない。

「真性じゃないんだろうけど、ひどい方だと思う」
「剥くと痛い?」
「ううん、痛くない」
「…なんかしてる?」
「常に亀頭出るように皮剥いてるし、皮オナはやめた」
「…皮オナって?」

聞き慣れない単語に俺が首を傾げるとタクマは苦笑した。

「トモは知らないか。…こうやって」

そう言うとタクマは、剥けていた皮を戻してしまう。なんだかやらしい気分になってきた。

「このまま擦んの」
「気持ち良い?」
「まぁ、うん。でもあんまり良くないらしいから」
「ちょっと待って!」

すっかり皮を被ったチンコをしごく動作を軽くして、再び皮を剥こうとしたタクマを俺は制した。

「…俺が、剥いても良い?」

俺は、オナニーする頃にはズルムケだったから皮を剥いたことがない。
よく猥談とか下ネタを話すときに、皆が言う剥くってのを一度体験してみたかったのだ。

「……良いよ」
「マジ!?」

少しの沈黙を置いてからタクマは了承してくれた。
この時、俺はつい浮かれてチンコばかり見てたせいでタクマが笑っていたのを見逃していた。




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