09
私がファーストフード店でトラファルガーくんに二回目のキスをされた後のアイスクリーム屋さんに行ったの時の事だった。
「じゃあ……私はチョコレートで……」
私は怖ず怖ずと『チョコレート』とかかれたプレートに指を指した。
「チョコレートだな……店員、チョコとミントの二つをくれ」
トラファルガーくんがそう言うと私達と同じ歳くらいの女の子が目をハートにしながら彼に素早く二つのアイスを渡してくる。
トラファルガーくんはそんな店員の熱い視線を無視してお金を払いアイスを受け取ると私にチョコの方をくれた。
私達は食べながら店の中を歩く。
「さっきの人、トラファルガーくんのこと見てたね……」
私がそう言うとトラファルガーくんはニヤリと笑いながら、嫉妬か?なんて言ってきた。
「いや、嫉妬も何も真実を言っただけだよ…」
私はそんなトラファルガーくんに苦笑いしながら答える。
「フ…それは残念だ」
全く残念そうに見えないトラファルガーくんに私は、ふと疑問に思ったことを口にした。
「そういえばなんでアイス買ってくれたの?」
「セカンドキスをした記念だ」
「!……ゲホッ……き、記念?……」
「あァ、俺としたことが間違えたみてェだ」
「…記念っていう部分でしょ?」
私がそう言うとトラファルガーくんはいや、と首を振った。
「セカンドキスじゃなくて、ディープキスの部分だ」
「間違えるどころかわざわざ重要な部分を強調しなくていいから!!」
拝啓、お父さん、お母さんへ
私は大変な人に目を付けられてしまいました。
願わくば明日から普通の学校生活ができることを祈っていてください。
トラファルガーくんがいるかぎり無理だと思いますが……。
「何をブツブツ言ってるんだ?」
「なんでもないよトラファルガーくん」
「悩み事なら俺が聞くぞ……キス一回で「遠慮します」
これから先も長くなりそうです。
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