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その後の二日間の手紙には花が入っており、どちらもドライフラワー。
花瓶には三本の花が飾られた。
それを眺めながら読んだ手紙は、三日目には五枚になっていて何故増えるのだろうかと読むのが大変だ。
そして、夕方の五時に帰ってきたローが窓から侵入して私室に入ってきた。


「帰ったぞ。これお土産」

「わざわざ買わなくても良かったのに」


お土産を貰うのは久々で、袋を開けると手の平に乗るサイズのストラップ。
それをくるりと回転させながら見て机に置く。
ローの方を見ると、何故か期待に満ちた目をしていて身体を仰け反らせた。


「………………何?」

「ごほーびくれ。手紙にけんとーをたのんでただろ」

「検討した結果なしとかいう考えはなかったわけ?」

「な、ないの…………か?」


ふるふると小刻みに身体を震わせ信じられないという顔をするロー。
それに気まずくなり「ないことも、ないけど」と考えてもいない事が口をついて出た。
するとパアッと顔を輝かせる。


「ていうか、ローはご褒美何がいいの」


内容が空白なのでローに話を振ってみれば、彼は俺が決めていいのかと至極嬉しそうに述べ、もじもじと俯く。


「おまえのまくらが欲しい。使ったら使いやすくてすぐにねられた」

「あっ、その事忘れてた。勝手に持ってかないでくれる?しかもキャラクターものの枕も勝手に置いてさ」

「それが欲しい。ちなみにベポレンジャーのまくらは新品だからやる」


噛み合っていないというよりも聞く耳を持っていないローにこれ以上咎めても時間の無駄だと考え、枕はもうあげる事にした。
いくら何でもわざわざ取り返す程の物でもないし。


「はぁ…………もうそれはあげる」

「っ、ほんとか!……かほうにする。大切につかうっ」


そんなに喜ぶとは思っていなかったので反応に付いていけず曖昧に返事をする事しか出来ない。


「そーいえば手紙よんだんだな」

「あんなに読んで欲しいオーラ放ってたから」


いかにも、あからさまにテーブルの上にあっては読むという好奇心を揺さぶられるに決まっている。
ローもマメな子だ、と言えば彼はさも当然というように宣言した。


「おれはれんあいには手をぬかねーしゅぎだ」

「……………………」











そーですね。
お好きにどーぞ。


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