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 02

「私は酔った船長とは間違いを起こしたくありません」

ローが茫然としている中、更に彼女が言う。

(好き……こいつが、俺を?)

だが、先程リーシャが言った言葉がローの頭の中を巡っていたため、彼女の言葉はあまり聞こえていなかった。

「船長……?」

フリーズしたローをリーシャは怪訝そうに覗き込む。

すると意識を戻したローがリーシャに確かめるように尋ねる。

「お前は……俺が好き、なのか」

「っ、二度も同じことを言わせないでください!」

彼女は怒ったように言った。

いや、照れているのだろうか?

(今はそんなことはいい……)

俺はどんどん口元が緩んでいく様子を感じ、リーシャにキスをした。

「えっ!」

リーシャは驚きながら口を手で覆った。

「俺もだ」

その隙に彼女の耳で囁くと、リーシャは一瞬目を見開き、そして――。






嫉妬に欲情



(じゃあまずは私の上からどいてくださいね)

(……却下だ)

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