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 お母さん零歳

『ありったけの愛してる』→『月と愛妻家』の続編です







「……小せェ」

「ふふっ、そうだね」

先程誕生したばかりの小さな命。

リーシャとローの愛の結晶。

少しでも誤れば一瞬でポキリといってしまいそうなか弱い手。

その屈託のない笑みに両者共に口元を緩ませる。

「赤ちゃん。私達の子供だね……」

「そうだな」

ローは素っ気なく返してくるが、その目は暖かい。

「絶対ロー似だね」

「違うだろ。お前似だ」

「うーん。頭の良さはローかもね」

「こいつは女だから性格はお前に似るかもな」

「だといいな」

生まれたばかりだというのに、もう親馬鹿になっているリーシャとロー。

「あ!キャプテン、赤ちゃん見せて!」

ベポが笑顔で走ってくる。

リーシャの陣痛が始まった時に「俺も手伝う!」と言って、ベポも赤ん坊を取り出すのに活躍したのだ。

その後は、騒ぐクルー達に出産の報告に向かったベポ。

リーシャがベポに赤ん坊が見えるように見せた。

「ほら」

「わぁ!小さい!」

「ふふっ、ローと同じこと言ってる」

ベポの反応にくすりと笑うリーシャ。

「……お前ら、入ってこい」

ローが突然扉に向かって声を掛けた。

「お、お邪魔しま〜す」

すると扉が開き、クルー達がぞろぞろと入ってくる。

「やべェ!まじでちっちェー!」

「すげェ!」

「つーか可愛い……」

様々な反応をするクルー達にリーシャとローは笑い合う。

そしてリーシャは我が子に微笑み掛ける。





「生まれてきてありがとう」















今日から私も貴方と同じ、

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