番外編2
看病のお礼として買ったプレゼントを渡しにハートのハウスに行ったんだけど、ローは不在でシャチらが対応した。
「え?帰らなくても良いぞ。居てもいーかんな!ほら、入れ」
帰るねと声をかけて離れようとしたが、有りがたく居座る事にした。
これが人徳を積んだ先の世界。
うむうむ、余は満足じゃ。
ずずーっとお茶を飲んでいるとベポがお菓子をくれた。
「大金稼いでるのにハウスは素朴だよね。機器とかは惜しみ無く使われてるけど」
「建物を目立たせたってなんの意味もねェし」
「え?でもキッド達のあのアジト」
「いや、あれは趣味に走った結果だろ?」
スカルとかいかにもな趣味走り。
うちの後輩もあそこに住んでいるんだろうか。
「ハートの傭兵ってさ、新人とかどうやって入れてるの?」
「基本的に入れねェな」
その言葉に一同頷く。
「見極めて厳選とかしないの?」
「ローさんがか?ないない。身内で回す」
ハートは人気だから入りたい人いっぱいいそう。
門前払いなのかぁ。
お菓子をぽりぽり食べつつ思った。
「あ、と!ローさん帰ってきたぜ」
なにかを関知したのかシャチが楽しそうに笑う。
ペンギンも出迎えように立ち上がる。
「団長おかえり!」
姿を表したローに叫ぶ。
「幸せパンチぃいいい!!」
鼻を抑えて血潮を防ぐ
なんで全裸なんだこの人。
「居たのか」
「居た、居ましたよ!」
服着たら良いのに、シャワーを浴びてくるとスマートに向こうへ行く男。
ふらふらと揺れる。
「ちょ、ちょ、お前どこ行くの!?」
団員の一人が行くてを阻む。
「ちょっとグラビアを見に」
「「素直だなオイ」」
というかなんで下もなくなってたんだ。
謎だ。
裏ボス、そんな格好になることある?
「あれ良くあるの?」
「さぁ?うちじゃ見慣れててなんとも思わないけどな」
「お金払おうよ」
「払ったらおれら変態じゃねーか!」
「正当性出来ちゃう」
香ばしい会話をしていると半裸のローが出てきた。
なにがあればああなるんだと聞いたけど秘密だとかで教えてくんない。
「裸で居てて良く通報されないよ」
「おれらはこの町のヒーローだからな」
お膳立てされたな。
そんなクズさも含めて可愛いけど。
「うん。知ってる。ヨカッタネ」
から笑いを浮かべて褒める。
御褒美に鼻にティッシュを詰めた顔でうっとり脳内メモリーに焼き付けた。