「本当に来ないか?」再び俺は彼女にそう言うが、首を縦には振ってくれなかった。こんなに自分が女に依存してしまうなど、思いもよらなかっただろう。「私は貴方と行けません」淡い海を思わすサラサラとした髪を風が撫でる姿すら目を奪われた。過ごした時間は少しなのに人を好きになるのはこんなにも単純で難しいと知ることになるなんて誰が予想できたんだ。(心を揺さぶる淡い青) prev next [ back ] bkm