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「……なんだ」

「この子達が、俺らと飲みたいって――」

「あ゙?」

「うっ、え〜っと……」



シャチの言葉にローは更に顔をしかめ、ギロリと睨み付けた。



(馬鹿だな……)



ペンギンはシャチに呆れる。
すると、そこに他の船員達がやってきた。



「あれ?どうしたんだ?」



ぞろぞろと歩いてきた船員達はロー達と、そこにいる女達を交互に見る。



「いや、なんかこの子達が俺らと一緒に飲みたいって言ってきてよ」



シャチは軽く涙目で説明する。
すると状況を理解したのか船員達は俺らも飲みたい!と騒ぎだした。



「どうするんだ船長」



ペンギンがローに話し掛ける。
ローは嫌な顔をしながら舌打ちをした。



「少しだけだぞ」



その言葉に船員達は大盛り上がり。
女達は他にも友達もいるからと、呼びに行った。




「いいのか船長」

「あいつも男だけしかいねェのはつらいかもしれねェからな」



そう言って、自分に言い聞かせるようにしているローにペンギンははぁ、とため息をつく。
あいつとはリーシャのことだろう。
確かに女一人で食べるのも少し可哀相かもしれない。
女達は絶対に船長目当てだ。だから自分が目を光らせておこうと思ったペンギンだった。






***








「かんぱーい!!」



カチン、とガラスのぶつかり合う音が響いた。
先程、リーシャが温泉から上がってきて、すぐに事情を説明したロー達。
その後、リーシャの温泉から上がったばかりの姿を見て、飛びつこうとしたローをペンギンがべりっと引きはがし、ホテルと言うより和風のような居間に向い、そこで一気に全員盛り上がり始めた。




「す、すごいですね……」




若干顔が引き攣ってるリーシャを見ながらペンギンをため息をつく。



「すまない。船長は仕方なくこうしたんだ。許してやってくれ」

「いえ、そんな……」



リーシャは最初、居間を開けた瞬間驚きに目を見開いた。
なぜなら、温泉へ入っていた時に18禁の用語を使っていた女性達がいたからだ。
まさかすでに行動に移しているなんて思わなかった。
リーシャなら、まず顔がどうのこうのの前に、海賊には絶対に声など掛けはしない。



(大胆だな……)



自分なら絶対無理だと思ったリーシャだった。


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