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ベポの日記


○月△日

今日も船長は海兵の女の子に会いに行った。

最近は毎日のように会いに行っている。

この前、ヤード海賊団という海賊と町の中で乱闘になった。

その時初めてキャプテンが好きになったという子を見た。

その子はキャプテンに抱きしめられた時、泣き出したので俺は慌てて止めに入った。

その時、改めて女の子の顔をまじまじと見ると、今まで島に降りると毎回キャプテンの隣を歩いている露出した服を着た女の人とは全く雰囲気がにていないことに驚いた。

キャプテンにそのことを言うと、

「惚れちまったらンなことは関係ねェんだよ」

とすごく楽しそうに言っていた。

その時近くで一緒に聞いていたキャスケットとペンギンは信じられないという顔でキャプテンを疑視していた。

「船長の変わりよう……、すげェな」

キャスケットがボソッと呟いた言葉にキャプテンがピクリと眉をしかめた。

「キャスケット、それはどういう意味だ……?」

キャプテンが声を低くしながらキャスケットを睨みつける。

「げっ!……いや、そ、その……」

キャスケットは額から汗をダラダラと流しながら必死に言い訳を考えていた。

「あ、そうだ!船長に渡すもんがあったんですよっ!」

キャスケットはそう言ってポケットから一枚の写真を出し、キャプテンの顔の前に突き出す。

「……これは……!」

キャプテンは眉をしかめるのを止めて、驚いた顔をする。

キャプテンが写真を掴むと俺とペンギンは写真を覗きこんだ。

「いつのまに撮ったんだ……」

ペンギンが呟く。

そこにはあの海兵の少女が涙目になっている姿が写っていた。

「フフ、流石だなキャスケット」

キャプテンはさっきキャスケットに言われたことなんて忘れて嬉しそうに笑っていた。



その時俺は写真一つで笑うキャプテンにその子のことが本当に好きなのだと感じた



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