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私は、




私はトラファルガーさんの事を




好きになってしまったんだ。




「なに、それ……!」




私は絞り出すような声しかでなかった。




「だめ……忘れないと、」





(じゃないと)











心が壊れてしまいそうになる。




「そうだ、忘れよう」




私は自分に言い聞かせるように呟いた。





























「移動届けを出したい……?」




「はい、出来るだけ早くお願いしたいんです」




私はこの島にいるとトラファルガーさんの事を思い出してしまうと思い違う所でまた新しく始めようと移動届けを出す事に決めた。






「此処が嫌になったのかい?」



「いえ……此処はとってもいい職場だと思っています。少し事情があるだけです」



私は大佐の言葉に慌てて否定する。



「……そうか、わかった。決まり次第君に伝える事にする」




「ありがとうございます……」



私は静かに頭を下げると大佐の視線を感じながら部屋を出た。






(これで良かったんだと自分に言い聞かせた)



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