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ココナちゃんと話た後私は駐屯場の人達に挨拶をした。

ドキドキしながらの自己紹介はなんとか無事に終わる。

ココナちゃんがいたおかげか、海兵達の反応は前にいた島よりもよかった。

そんな初日から次の日の朝を迎えた。

家は前の島と同じくらいの広さで、近くに羊のメイリーがいる牧場があるため私は良い物件が見つかったと喜んだ。

そんな事を思いながら習慣になっている、毎朝新聞をいつものように取りに向う。

――ガコッ

「今日はどんな記事が載ってるんだろ…」

呟きながらバサリと広げた新聞に最初に目に入ったのは…

「え、トラファルガー…さん…?」

記事にはハートの海賊団について載っていた。

「なにかしたのかな…」

私はその記事を最初から読む。

“ハートの海賊団、トラファルガー・ローが先日、グランドラインに位置する夏島「サマー・ウォーク」にある海軍の駐屯場を襲撃した模様。死者はでなかったものの、建物の駐屯場は跡形もなく壊滅していた。”

「サマー・ウォークって…!」

サマー・ウォークはアルマ軍曹達がいる前の島だった。

「う、うそ…どうして…!」

トラファルガーさんが駐屯場を襲撃した理由がまったくわからなかった私はどうして、と疑問が頭の中をループした。
















「それでね、突然羊が喋るからすごくびっくりしたんだよ……!」

『へぇー!すごいじゃない!』

「うん。仲良くなれたし、とっても良い子だから私嬉しかったよ」

夜にランちゃんから電話が掛かってきて、新しい島や動物達の事を話した。

「海軍でもなんとか上手くやっていけそうだよ」

『そう……。良かったわ、リーシャが新しい島で楽しく過ごしてくれるならそれだけで私は安心できるわ』

「うん。ありがとね、ランちゃん……」

『ふふ……どういたしまして!』

ランちゃんはそう言うと、思い出したように言葉を続けた。

『そういえば、リーシャが前にいた島で海軍の駐屯場が襲撃されたって新聞に載ってたわ』

私はその言葉にドキリとなる。

『だからリーシャが早めにその島の移動が決まって良かったって思ってたところなのよ!』

「そ、そうだね……」

『……心配なの?』

「うん……」

ランちゃんの言葉に私は頷く。

『リーシャはあんな扱いをされてもあの人達の事を気に掛けるの?』

「う……」

あの人達とはアルマ軍曹や海兵達の事だ。

『はぁ……リーシャのそういう所は好きだけれど、お人よし過ぎるのも考えてね。』

「は、はい……」

ランちゃんは私のために言ってくれているのに対し、申しわけなく思った。

『まぁ、リーシャの性分だからしょうがないわね』

ランちゃんは仕方ないという風に笑った。


『でも、あの島にルーキーのトラファルガー・ローが居たなんて驚いたわ…』

「……!、あの……、ランちゃんその事なんだけどね……」

私はそういえば、まだランちゃんに言ってなかったと思い、すべてに関するトラファルガーさんとの出来事を話した。



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