敵味方が戦っている時一つの声が響いた。
「おい!海兵共!この女を殺されたくなかったら武器を捨てろ!!」
声が響いた瞬間、戦っていた海兵達が一斉にヤードの方へ向く。
「っ〜!」
そこにはヤードの腕の中で涙を流しているリーシャがいた。
(どうしてこうなるのっ?!)
そう思いながら助けを求めようとアルマ軍曹を見る。
(はぅ!?アルマ軍曹の額に青筋が立ってる!)
そこには額に青筋が立っているアルマ軍曹がいた。
またお荷物だと思われたと感じたリーシャは、もうおしまいだとギュッと目をつぶった。
「“ROOM”シャンブルズ」
耳に聞いた事がある声と同時に、ヤードと違う感触に包まれた。
不思議に思ったリーシャはゆっくりと目を開ける。
「なァっ!?」
「アイヤァ〜!」
「え、なにが」
私がいたはずのヤードの腕の中にはいなくてそこには、
白くまがいた。
そして、その白くまはヤードを吹き飛ばした。
自分も周りの人達も一瞬の事でなにが起こったのかわからなかった。
[ back ] bkm