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――バタバタバタバタ!



「ここにもいませんでした!」


「同じくです船長!」


「……チッ」


リーシャを探し始めてかなりの時間が経つが一つとして何も情報がない。

ローは焦りに額から汗が流れる。

航海士には調整をなんとかやってもらっているが、これ以上は長いするのはログが書き換えられると言われた。



「一体どこにいったんだリーシャ……!」


早く見つけなくては、そればかりが先回りする。

彼女の行く場所など検討もつかない。


「もう町を出たのか……」


その可能性だってありえた。

ローは悔しさに拳を握る。


「キャプテン……」

「なんだベポ」



ベポが心配そうにこちらの様子を伺ってきた。



「リーシャがね、前に言ってた。好きな時間が夜の海だって……」


「……!」


ローはベポが自分を元気づける為に言ったのだろう言葉。その言葉にリーシャの行動のヒントが隠されていることに気がつく。

もしかして……。
そんな予想と期待にドクリと心臓が波打つ。


「?……え!キャプテン!?」


ベポの驚いた声が聞こえたのは、ローがいきなり走り出したからだ。





もちろん向かうは――。


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