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前の島を出てから3週間が経過した。



「島が見えたぞ〜!」



見張りのクルーの声が船の中に響いた。



「確か無人島でしたよね」

「うん。ログは2日で溜まるんだって」

「早いですね」



ベポさんと話しているとローさんとクルー達が甲板に集まってきた。



「どんな島かわからねェ。だから最初は俺とペンギン、キャスケットとベポで行く」

「残りのクルーは此処で待機していろ」



ペンギンさんとローさんが言い終わるとクルー達は頷いた。



「あ、あのっ…!」

「どうしたリーシャ」

「私も連れて行ってもらえませんか…?」



私が発言すると周りが騒がしくなった。



「どうしてだ?」



ペンギンさんが不思議そうに聞いた。



「この船に乗ってからまだ何の役にも立っていないので、何かをしたいんです」



私は本当にこの3週間の間、何もできなかった。
怪我はほぼ治ったけれど、「客人」ということで全く仕事をさせてもらえなかった。
最初は何かしようとしたが、それに気づいたクルーが、俺がやっておくと言われてしまい、最後までさせてもらえなかったのだ。



「どうしますか船長?」



ローさんはペンギンさんの言葉に考えるそぶりをした後私に顔を向けた。




「何か体に異常を感じたら、すぐに知らせるなら構わねェ」

「ありがとうございます!」



私は嬉しくてローさんにお礼をした。



「良かったねリーシャ!」

「はい!」










***







5人の中で捜索をするメンバーと食料を探すメンバーに別れる事になった。捜索のメンバーは、ローさんとペンギンさん、そして私になった。
食料メンバーは残りのベポさんとキャスケットさんだ。



「3時間経ったら必ず戻って来い」



ローさんのその言葉を合図に私達は別れた。


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