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私が食事を食べ終わってから1時間後にローさんがやってきた。



「クルー達がお前の様子をしつこく聞いてくる。だからすまねェが、一緒に来てくれねェか?」



ローさんは申し訳なさそうに言った。



「構いませんよ」



私は笑って答えた。
私がそう言うやいなやローさんが近づいてきてそのまま横抱きをされる。




「えっ?……あのっ!」

「なんだ?傷が痛むのか?」

「ち、違います!恥ずかしいんですけど……」



私がそう言うとローさんは意地悪く笑った。



「良かったじゃねェか。貴重な体験ができたな」

「よ、良くないです!」



私がそう言うとまたローさんは笑った。
私達はそんなやり取りをしながら食堂へ向かう。



(久しぶりだな……)



私とローさんが姿を現すとクルー達が周りに集まる。
クルー達は口ぐちに大丈夫か、と聞いてきた。



(こんなに心配してもらえるなんて……)



彼らはたった数日しか過ごしていない私をこんなにも迎えてくれていることに驚きを感じた。
怪我の手当をしてあった時にも同じようで。
確かに今までにも同じように海賊の中には優しい人はたくさんいたけれど、ハートの海賊団はまた違った雰囲気だった。






***






一段落したところでクルー達に何故突然船に来なくなったのかを聞かれ、その質問を予想していた私は先に考えておいた答えを並べる。
クルー達には私はもう少しであの島を出るつもりだったから、その準備に追われて行けなかったと言うと皆は納得してくれた。
私はそう言った後でクルー達に謝る。
そんな私をクルー達は笑って許してくれた。
私が説明している間、ローさんはただ私を見ているだけだった。






私は自分の為に嘘をつく


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