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俺はベポ。
ハートの海賊団のクルーだ。
熊が喋ってすみません……。
あっ、今はそんなことを言っている場合じゃなかったんだった。
今、俺達ハートの海賊団は昼ご飯中でそこにいるクルー達はガタガタ震えながら昼食を食べてる。
ちなみに今日は俺の大好きな苺ゼリーがデザートだから楽しみなんだ!
……それで話を戻して、なんで皆が震えているのは何故かというと、原因はキャプテンなんだ。
なんかすごく不機嫌なオーラを出しているせいで皆怯えているんだ……。
キャプテンの機嫌が悪くなったのは確か四日前かな。
俺とキャプテンとリーシャで買い物に行った二日後の朝のことだった。
いつものようにキャプテンを起こしに部屋へ行ったらキャプテンが、起きてたんだ。
俺びっくりした……。
それでキャプテンに声をかけると



「あァ……」



と、なんというかあんまり元気がなさそうに返事をするから俺、どうしたの?って聞いたんだけど「なんでもねェ」って言われてよくわからなかったんだ。
今日はリーシャが来るって言ってた日だったから、そのことで俺は頭がいっぱいでキャプテンの気持ちに気付けなかった。
そしてもっとおかしなことがおきたんだ……。
来ると言っていたリーシャがお昼になっても来なかった。
何かあったのかなって思って探しに行こうとしたらキャプテンが顔をしかめながら行かなくていいって言ったんだ。
どうして?って聞いてもキャプテンは「いいから船長命令だ」って言われただけだった。
俺も一日だけだし大丈夫かなって思って探すのを諦めたんだ。
でも次の日もリーシャは来なかったんだ。
さすがに心配になって探しに行こうとしたらまたキャプテンにだめだといわれてしまった。
しかもこの四日間の間にキャプテンの機嫌の悪さが日に日に増していた。
少しでも話かけようものならバラバラにされそうな雰囲気にクルー達が怯えているというわけなんだ……。



「チッ……おい、明日は見張り以外の奴ら全員で酒場行くぞ。シャチ、お前酒場に行って貸し切りにしてこい」

「えっ、はっはい!わかりました!」


キャプテンはいきなり立ち上がったと思ったらそう言って自室に戻って行った。
クルー達はその姿を見送ると安堵のため息をもらした。



「船長マジこえーよ!!」

「はぁ……どうしたものか」

「寝起きの時よりも怖かったね……」



そんな話をしながら三人は重いため息をついた。


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