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この春島は漁業が盛んな島であちこちから売り買いの言葉が聞こえてくる。



「まず服を買いに行きたいんですがいいですか?」

「わかった」

「久々の買い物だねっ!」



そして三人は大きな服屋に入った。

―カランカラン…

店に入ると私はローさん達の方へ向いた。



「それでは見てきますね」

「あァ……」

「ゆっくりでいいからね〜」



ベポ達がそういうとリーシャは店の奥に行った。












「キャプテン今日はどうしたの?」



ベポが俺と二人だけになった瞬間に聞いてきた。



「……なにがだ」



ベポの言いてェことはわかっていたが知らないフリをして聞き返した。



「キャプテンが女の人の買い物に付いていくなんて初めてだから…」



ベポに言われて確かに女の買い物に付いて行くのは初めてだな、と思った

あの時は無意識に行くと行った自分に俺自身驚いていたぐらいだ



「……気まぐれだ」

俺の答えにベポは「ふ〜ん」と気のない返事をした。


その後リーシャが来るまで俺達は喋らなかった。



「おまたせしてすいませんでした!あとはレジに持っていくだけなのでもう少し待っていてください」


リーシャは数枚の服を持ちながらレジに行こうとした。



「待て」

「どうかしましたか?」



ローはリーシャを呼び止めると少し考えたあと…




「俺が払う」

「……はい?」



私は何故ローさんがそんなことを言ったのかわからなかった。



「ベポ」

「アイアイキャプテン!」



ローさんがそう言うとベポさんが私の手から服を掴むとレジの方へ歩き出した。



「え、あの!そんなことをしてもらう理由がないですから!」



慌ててリーシャはローの腕を掴みながら言った。



「理由ならこの前ベポが世話になった礼だと思えばいい」

「あれは勝手に私がしたことですから!」



リーシャはすかさず言った。



するとローは



「それにだ、女の買い物に男が払わない…なんていかないだろ?」



ローは最後の言葉にニヤリと笑った。



「!!……」



リーシャはそんな理由で、と思いながらもそこまで言われたらなにも言えないじゃないかと思っていると



「大丈夫だよリーシャ、この前沢山宝が手に入ったからお金の心配はいらないよ」



とベポがニコニコ笑いながら言った。



(手に入ったって……)



リーシャは内心全く大丈夫じゃないと思った。
それからリーシャはローにはもうなにを言っても無駄だと思い結局服を買ってもらうことになった。
支払いを済ませた後、ロー達は店を出た。


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