13
扉の方へ目を向けるとそこには今さっき話の話題だったローさんがいた。
周りのクルー達は驚いていて口が開いている人もいた。
ローさんはそんな様子に気にもしないでクルー達の視線を受けながらも私の所へ歩いてきた。
「ローさんおはようございます」
「あァ……」
ローさんは眠たそう返事をして私の向かい側の椅子に座り、コックさんからコーヒーを受け取った。
「せ、船長……今日は早いんっすね……」
シャチさんはびくびくしながら聞いていた。
「なんとなく目が覚めただけだ……」
「そうっすか……」
シャチはこれ以上聞くとバラバラにされると思い聞かなかった。
シャチさんの言葉を最後に私達は朝食を食べ始めた。
私はサラダを食べながらあるコトを思い出し、
「あの……」
ローさん達に話かけた。
「なんだ?」
「私買い物に行くので今日は船に居られないんです」
私がそう言うとベポさんは残念そうにしながらまた次の時に来てね!と言ってくれた。
私はもちろんだと言う。
するとベポさんと私の話を聞いていたローさんが口を開いた。
「俺も行く」
「えっ…?」
「構わないか?」
「え、あ……はい。時間がかかりますけどいいんですか?」
「別にいい、ベポお前もこい。」
「ア、アイアイ!」
いつの間にか話が進んでいきリーシャはローのペースに流されていた。
「今日も一緒に居られるね」
「そうですね」
ベポさんが笑っているのを見て私も笑う。
それを見ていたローは口元に笑みを浮かべていた。
「「「「………」」」」
その後朝食を食べ終えたリーシャ達はクルー達が、唖然と見送った町へおりていった。
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